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CYCLE MODE 2016激動のシーズン乗り越えた新城幸也 新たなチームメイト、ガスパロットとともに早くも活躍の予感

by 後藤恭子 / Kyoko GOTO
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 千葉・幕張メッセで開催した「サイクルモードインターナショナル2016」の最終日となる11月6日、新城幸也選手(ランプレ・メリダ)が登場し、大腿骨骨折から始まった今シーズンを語るトークイベントを行った。新城選手は「本当に衝撃的な幕開けで激動なシーズンだった」と振り返り、その中でもリオ五輪が復活に向けたターニングポイントとなったことを明かした。また当日はサプライズゲストとして新ワールドツアーチーム「バーレーン・メリダ」でチームメイトになるエンリーコ・ガスパロット(イタリア、ワンティ・グループゴベール)が登場。「僕らなら色々な選択肢を使って戦うことができると思う」と語り、集まったファンに早くも来季の活躍を予感させていた。

サイクルモードのトークイベントで激動の1年を振り返った新城幸也選手。サプライズゲストに来季、チームメイトとなるエンリーコ・ガスパロット選手がサプライズゲストとして登場した Photo: Kyoko GOTOサイクルモードのトークイベントで激動の1年を振り返った新城幸也選手。サプライズゲストに来季、チームメイトとなるエンリーコ・ガスパロット選手がサプライズゲストとして登場した Photo: Kyoko GOTO

五輪代表の選出に「治さなければと思った」

今年のツール・ド・フランス第6ステージで獲得した敢闘賞をもってサイクルモードのトークイベントに登場した新城幸也選手 Photo: Kyoko GOTO今年のツール・ド・フランス第6ステージで獲得した敢闘賞をもってサイクルモードのトークイベントに登場した新城幸也選手 Photo: Kyoko GOTO

 今年の2月13日、ランプレ・メリダ移籍後初のレースとなった「ツアー・オブ・カタール」の第6ステージで落車し、大腿骨を骨折。にも関わらずその後奇跡の復活を遂げ、ツアー・オブ・ジャパンでのステージ優勝、ツール・ド・スイス出場、そしてツール・ド・フランスで敢闘賞獲得、リオ五輪代表とシーズンを走り抜けた新城選手。MCを務めた栗村修さんは新城選手を前に、「国内外全てのプロ選手含めて、これだけ激動でドラマチックなシーズンを過ごす選手はそれほどいない」と驚きを込めた賛辞を送った。

サッシャさんと栗村さんによる名コンビ「我らワールド」とともに、折れた大腿骨のレントゲンを示しながら当時の状況を振り返る新城選手 Photo: Kyoko GOTOサッシャさんと栗村さんによる名コンビ「我らワールド」とともに、折れた大腿骨のレントゲンを示しながら当時の状況を振り返る新城選手 Photo: Kyoko GOTO

 これに対し新城選手は、「リオ五輪代表に選出されたことが大きなターニングポイントになった」と説明。骨折した直後、浅田顕ロード強化ヘッドコーチに連絡をとり「8月の五輪までに間に合うか」と尋ねられ、「わからない」と答えた後、浅田コーチが病院の手配をし「(代表に)選ぶから治してくれ」と告げられたことを明かし、「そういわれたら治さないわけにはいかないと思った。僕も五輪に向けて準備をしていたし、そこであきらめることはできなかった」と当時の思いを振り返った。

会場となったメインステージ前はたくさんの人であふれた Photo: Kyoko GOTO会場となったメインステージ前はたくさんの人であふれた Photo: Kyoko GOTO

 「大腿骨骨折は、それが原因で引退した選手もいるほどの大けが。2月に大腿骨を折った選手が8月にベストパフォーマンスで戻れる確率が高くないことは浅田コーチも知ってる。その中でヘッドコーチとして敢えてリスクをとった浅田さんは心中するくらいの覚悟だったと思う」と語る栗村さんに、「でも心中するわけにはいかなかった。逆に僕も期待に応えなければというスイッチが入った」と答えた。

新城選手に対し「これほどドラマチックなシーズンを過ごす選手はそういない」と栗村さん Photo: Kyoko GOTO新城選手に対し「これほどドラマチックなシーズンを過ごす選手はそういない」と栗村さん Photo: Kyoko GOTO
「五輪代表に選出されて、スイッチが入った」と語る新城選手 Photo: Kyoko GOTO「五輪代表に選出されて、スイッチが入った」と語る新城選手 Photo: Kyoko GOTO

 そして照準はツール・ド・フランス、リオ五輪へと定まった。

 当時の様子について新城は、「自分が代表としてリオ五輪に出場するなら、ただ走るだけでなく勝負できるようにならなくてはならない。ならばツール・ド・フランスに出なければリオ五輪には良い状態で臨めないと思った。誰が良いコンディションかを見るためにも出る必要があった」と、逆算のように五輪に向けて回復への道をたどり始めたことを説明。

ツール・ド・フランスに出場し、第6ステージで敢闘賞を獲得したときの様子を振り返る Photo: Kyoko GOTOツール・ド・フランスに出場し、第6ステージで敢闘賞を獲得したときの様子を振り返る Photo: Kyoko GOTO

 一方、「ツールへの出場もランプレ・メリダへの移籍を決めた大きな理由なので、骨折した瞬間から出るとチームに言い続けていた。ツアー・オブ・ジャパンで復活した姿を見せることができたので、そこでチームの見方が変わり、ツール・ド・スイスを経て、ツール・ド・フランスへ出場することができた」と、ツール出場の目標も自身の強いモチベーションとなっていたことを明かした。

新チームメイトと固い握手「強くなるチャンス」

 さらに当日のトークイベントには、今年4月の「アムステル ゴールドレース」を制したガスパロット選手がサプライズゲストとして登場。新城選手が来季に移籍するワールドツアーチーム「バーレーン・メリダ」でチームメイトとなる選手とあって、会場は歓迎ムードで盛り上がりを見せた。

今年4月に開催された「アムステル ゴールドレース」を制したガスパロット選手が来季のチームメイトとして登場 Photo: Kyoko GOTO今年4月に開催された「アムステル ゴールドレース」を制したガスパロット選手が来季のチームメイトとして登場 Photo: Kyoko GOTO
ガスパロット選手の登場に湧く会場 Photo: Kyoko GOTOガスパロット選手の登場に湧く会場 Photo: Kyoko GOTO

 ガスパロット選手は、今年3月にレース中の事故で死去したチームメイトのアントワーヌ・ドゥモワティエ(ベルギー)を思い、当時、天国を指さす形でフィニッシュしていた姿がいまだ記憶に新しい。アムステル ゴールドレースで優勝した当時の思いについてサッシャさんがたずねると、「忘れられない日になっている。チームメイトも失ったあとだったので、そこで勝つことができたことは一生自分の中で残っているし、最も高みに達することができたと感じている」と答えた。

「新しいチームでは色々な選択肢を使って戦うことができる」とガスパロット選手 Photo: Kyoko GOTO「新しいチームでは色々な選択肢を使って戦えることができる」とガスパロット選手 Photo: Kyoko GOTO

 ガスパロット選手について新城選手は、「プロトンの中では長い間一緒にいるので面識もあるし、僕の大好きなアムステルで優勝した姿はとても印象に残ってる」とコメント。一方、ガスパロット選手は、「アムステルのようなレースは、前に選手に多く送り込んでおけばチャンスが増えるので、僕ら2人がいれば非常にチャンスは増えるだろう」と早くも仲間として協調。他にもジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター チーム)や、ロマン・クロイツィゲル(チェコ、ティンコフ)らの存在をあげ、「色々な選択肢を使って戦えることができると思う」と述べ、来季の新チームの活躍を期待させた。

「新チームへの移籍はは僕にとって強くなれるチャンス」と語る新城選手 Photo: Kyoko GOTO「新チームへの移籍はは僕にとって強くなれるチャンス」と語る新城選手 Photo: Kyoko GOTO

 最後に新城選手は、「新しいチームでの1年となる。強い選手がたくさん集まってきて、これからは選抜されるのも難しくなると思うけれど、これは僕にとって強くなれるチャンスだと思う。また違った僕の走りを見てもらえるように頑張るので、応援よろしくお願いします」と集まったファンに呼びかけた。

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