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サイクリスト

コンパクトなハイブリッドタイプもミノウラが新型トレーナーを発売 固定モードと自重モードを切り替え可能

by 米山一輝 / Ikki YONEYAMA
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 自転車アクセサリーブランドの箕浦(ミノウラ)が自転車トレーナーの新製品を発売した。後輪支持タイプのLiveRide LR961とLR541は、スタイリッシュな新デザインで自重式と固定式を切り替え可能。またハイブリッドタイプのFGシリーズに、軽量でコンパクトに折り畳めるFG220が登場した。本社工場での生産の様子とともに、この秋~冬に発売となる最新製品を紹介しよう。

ミノウラから新型トレーナーが登場。後輪固定式のLiveRide LR961(左上)と、前輪固定式のハイブリッドタイプのFG220 © MINOURAミノウラから新型トレーナーが登場。後輪固定式のLiveRide LR961(左上)と、前輪固定式のハイブリッドタイプのFG220 © MINOURA

国内生産で歴史を紡ぐ ミノウラ本社工場を拝見

ミノウラの工場内。新型トレーナーの組み立て梱包作業が佳境に Photo: Ikki YONEYAMAミノウラの工場内。新型トレーナーの組み立て梱包作業が佳境に Photo: Ikki YONEYAMA

 岐阜県神戸(ごうど)町に本社工場を構えるミノウラは、1933(昭和8)年創業という老舗。くしくもイタリアのカンパニョーロと同じ創業年だ。当初から自転車のキャリアやスタンドなどを製造して完成車メーカーに供給する部品専門メーカーとして成長し、昭和40年代にはキャリア・スタンドで国内トップのシェアを誇っていたという。

ローラーのゆがみをチェックする検査機 Photo: Ikki YONEYAMAローラーのゆがみをチェックする検査機 Photo: Ikki YONEYAMA
ゆがみや重量バランスをチェックした後、ベアリングを圧入する Photo: Ikki YONEYAMAゆがみや重量バランスをチェックした後、ベアリングを圧入する Photo: Ikki YONEYAMA

 しかしオイルショックの影響で国内自転車生産台数が激減したことが、メーカーとしての転機となった。現在もミノウラ製品の販売を手がける深谷産業の招きでヨーロッパの自転車事情を視察して得たヒントをもとに、国内初のアフターマーケットメーカーとしてスポーツバイク向けの作業台や、ユーザーに届く価格帯の3本ローラーを製造して好評を博した。

負荷装置のテスト装置 Photo: Ikki YONEYAMA負荷装置のテスト装置 Photo: Ikki YONEYAMA
ボトルケージはコンピューター制御で自動的に部材を折り曲げていく Photo: Ikki YONEYAMAボトルケージはコンピューター制御で自動的に部材を折り曲げていく Photo: Ikki YONEYAMA
ボトルケージの曲げ工程。この後溶接とプレス加工を行う Photo: Ikki YONEYAMAボトルケージの曲げ工程。この後溶接とプレス加工を行う Photo: Ikki YONEYAMA

 1983年に自らのブランド「MINOURA」を立ち上げ、さらに1986年には世界初の磁石式自転車室内練習機「マグターボ」を開発・販売するなど、画期的な製品開発を続けながら現在に至っている。

2次元レーザー加工機(右)とプレスブレーキ Photo: Ikki YONEYAMA2次元レーザー加工機(右)とプレスブレーキ Photo: Ikki YONEYAMA
写真右の板はレーザーカットされたLR541の部品。ブレーキプレスと溶接を経て左のようになる Photo: Ikki YONEYAMA写真右の板はレーザーカットされたLR541の部品。ブレーキプレスと溶接を経て左のようになる Photo: Ikki YONEYAMA
各部品はロボット(写真後方)により自動溶接 Photo: Ikki YONEYAMA各部品はロボット(写真後方)により自動溶接 Photo: Ikki YONEYAMA
3Dプリンターも県内で1、2を争って導入したという Photo: Ikki YONEYAMA3Dプリンターも県内で1、2を争って導入したという Photo: Ikki YONEYAMA
3Dプリンターによる試作部品(右)と実際の製品の部品 Photo: Ikki YONEYAMA3Dプリンターによる試作部品(右)と実際の製品の部品 Photo: Ikki YONEYAMA

 近年は国内生産ならではの技術と品質を生かした製品作りを志向し、開発・製造に3Dプリンターや2次元レーザー加工機、金型なしに板金を曲げられるプレスブレーキなどを導入。開発期間の短縮やこれまでにないフォルムを実現し、高品質な製品をきめ細かく展開する体制になっている。

固定ローラーのニューフェイスが登場

「LiveRide LR961」は後輪で固定するタイプのトレーナー。手元のダイヤルで負荷を調節できる © MINOURA「LiveRide LR961」は後輪で固定するタイプのトレーナー。手元のダイヤルで負荷を調節できる © MINOURA

 11月上旬から出荷開始となる「LiveRide LR961」「LiveRide LR541」は、レーザーカットやブレーキプレスといった新加工法の導入により、これまでのミノウラ製品にない新スタイルで登場した。いわゆる「固定ローラー」だが、アーム間のストッパーを操作することで、負荷装置との接触方法を自重式と固定式の切り替えができる「おそらく世界初(開発担当者)」の機構を搭載する。

 自重式は自然な乗り味で回転練習などに向き、いっぽう固定式は激しい乗り方で体重移動が起こってもタイヤの滑りが抑えられるため、筋トレ的な高負荷のメニューやダッシュのかかるインターバルなどに適している。トレーニング内容によって両者を使い分けることが可能だ。重量は約12kg前後となる。

 LR961とLR541は同一のフレームを採用し、違いは負荷装置のみ。LR961は13段最大829W、LR541は7段最大472Wとなる(いずれもHレンジ40km/h時)。またフレームのみの販売も行い、既存製品のうちLR960、LR760、LR340の負荷ユニットを転用することができる。

2つあるストッパーを操作し、ストッパーを入れた状態(左側)では固定式、外した状態にすると自重式となる Photo: Ikki YONEYAMA2つあるストッパーを操作し、ストッパーを入れた状態(左側)では固定式、外した状態にすると自重式となる Photo: Ikki YONEYAMA
負荷ユニットが異なるLiveRide LR541 © MINOURA負荷ユニットが異なるLiveRide LR541 © MINOURA
既存製品の負荷装置を利用できるフレームのみ販売も行う © MINOURA既存製品の負荷装置を利用できるフレームのみ販売も行う © MINOURA

■LiveRide LR961
カラー:White/Black
税込価格:42,000円
負荷装置:13段階、最大829W(Hレンジ40km/h時)

■LiveRide LR541
カラー:L.Gray/Black
税込価格:36,500円
負荷装置:7段階、最大472W(Hレンジ40km/h時)

■フレームのみ
税込価格:23,000円

コンパクトで持ち運びに便利なハイブリッド

FG220は前輪を外してフロントフォークで固定する。後輪部は3本ローラーと同じ方式 © MINOURAFG220は前輪を外してフロントフォークで固定する。後輪部は3本ローラーと同じ方式 © MINOURA

 「ハイブリッドローラー」として昨年登場したFGシリーズは、前輪側で車体を固定しながら、後輪を3本ローラーと同じ機構の2本のローラー上を走らせるというもの。ハイエンドタイプのFG540に続いて、新たに多目的タイプのFG220が新登場した。11月末頃の出荷予定。

 全体にシンプル設計で持ち運びを重視し、コンパクトに折り畳み可能で付属のバッグに入れれば持ち運びも容易だ。重量もFG540の10.1kgから6.1kgと大幅に軽量化されている。負荷はオン・オフの2段階(オン設定40km/h時で240W)と軽めの設定で、ウォーミングアップやクールダウン、またフィットネスとしての使用に適している。

コンパクトに折り畳みが可能 © MINOURAコンパクトに折り畳みが可能 © MINOURA
付属のバッグに収納できる Photo: Ikki YONEYAMA付属のバッグに収納できる Photo: Ikki YONEYAMA
負荷ユニットはローラーに内蔵 Photo: Ikki YONEYAMA負荷ユニットはローラーに内蔵 Photo: Ikki YONEYAMA

■FG220
税込価格:39,000円
負荷装置:2段階、最大240W(ON設定40km/h時)
重量:6.1kg
バッグ付属

スルーアクスルなど対応オプションも

LiveRide LR341 © MINOURALiveRide LR341 © MINOURA

 このほかコストパフォーマンスに優れるLR340は、マイナーチェンジ版「LiveRide LR341」となり販売を継続する。固定部のハンドルと逆側が回転するように変更され、ピスト車など幅広い車種に対応する(対応エンド幅110~148mm)。

 またFGシリーズやリア固定タイプのトレーナー、また車載マウントのVERGO-TFを、12mmスルーアクスルや15/110mmブーストハブに対応するためのアダプターを、オプションとして年末頃の発売を予定している。

発売予定の各種オプション。R720用負荷ユニットは右上 Photo: Ikki YONEYAMA発売予定の各種オプション。R720用負荷ユニットは右上 Photo: Ikki YONEYAMA

 このほかオプションは3本ローラー「R720 Live Roll」用の後付け負荷ユニットが来年発売予定。補強バーとセットで、負荷量はオフ状態の160Wに対し、オン1で172W、オン2で200Wとなる(いずれも速度40km/h、体重60kg、バイク8kgの場合)。

■LiveRide LR341
カラー:Red
税込価格:27,000円
負荷装置:7段階、最大425W(Hレンジ40km/h時)

■R720用負荷ユニット
税込参考価格:3,800円(予価)

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