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はらぺこサイクルキッチン<71>池田夫妻初共演、愛媛イベントで集まった“意識高い”たくさんの質問にお答え

by 池田清子 / Sayako IKEDA
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 先日愛媛県を訪れた際、夫婦初共演となったトークイベントにも出演させていただきました。テーマは『食を通じ健康・美・強い身体づくり』。栄養に関する基本知識や一般的に知られている情報だけでなく、私たち夫婦が実際に実践してきた食生活、そしてそれを継続して得られたこと、体に起こった変化、大事にしていることなどをお話させていただき、トークの後はみなさんとレストランの自家農園の野菜を使ったランチを堪能したという、魅力がぎゅっと詰まったイベントとなりました。

夫婦で掛け合うトークショーとなりました Photo: Tetsuhiko KOMI夫婦で掛け合うトークショーとなりました Photo: Tetsuhiko KOMI

参加者の質問から一部を紹介

 参加者の皆さんから<素朴な疑問・ご家庭の食のお悩み・今後こんなことを知りたい>ということを募りました。「読者の方が疑問に思っていることともリンクするかもしれない」と思いましたので、今回はその一部をご紹介します。

<素朴な疑問・ご家庭の食のお悩み・今後こんなことを知りたい>
Q:家族の5人中4人が鼻周りのアレルギーを持っています。乳製品を控えてアレルゲン物質を排出するためにレンコンを毎日摂るといいとのことでしたが、どの様に料理されていますか?
A:花粉症対策のレンコンのアレンジはこちら!

会場となったレストラン、ヨーヨーキッチンのランチビュッフェ。自家農園の野菜が使われていて、とっても美味しかったです Photo: Tetsuhiko KOMI会場となったレストラン、ヨーヨーキッチンのランチビュッフェ。自家農園の野菜が使われていて、とっても美味しかったです  Photo: Tetsuhiko KOMI

Q:断食は、腸を綺麗にもすると聞き、3カ月~半年に1回、2泊3日で行っています。どう思いますか?
A:断食は体が生命の危機を感じて免疫力や自然治癒力を高める、また消化にエネルギーを使わない分、様々な体の修復を行うとも言われています。専門家の指導の下であれば、体のリセットにも有効だと考えています。夫もオフシーズンに試してみる予定です。

Q:サプリメント(プロテイン・ビタミン・ミネラル)を17年間飲み続けたらγGTPが250以上になりました。それはサプリが影響しているか?
A:直接的な因果関係はなんとも言えませんが、サプリメントは凝縮した栄養素で、本来体の中で消化吸収されるには他の様々な栄養素が複合的に作用する必要があると言われているため、長期に渡って抽出された一つの栄養素を摂取したことで、弊害が出たのかもしれません。実際に、γGTPはタンパク質を分解する働きがありますので、サプリメントによってタンパク質を必要以上に摂取し、結果γGTPを増やさざるを得なかった可能性もありますね。サプリメントは「補助食品」。あくまで食事で補えない時に摂取するもの。体が必要なものを理解し、できるだけ自然な形の食事で摂ることを心がけましょう。

彩りの良さは栄養のバランスにも繋がっている、というお話をさせていただきました。彩りよく盛り付けていただきましょう Photo: Tetsuhiko KOMI彩りの良さは栄養のバランスにも繋がっている、というお話をさせていただきました。彩りよく盛り付けていただきましょう Photo: Tetsuhiko KOMI

Q:「質の高い食事」とは、どのような料理でしょうか
A:活動量に見合った食事をし、なるべく農薬や化学肥料の使われていない、玄米や旬の野菜、豆類、海藻類、発酵食品をしっかり噛んで食べること、解毒にエネルギーを使う食品添加物をなるべく摂取しないことです。

Q:家族での味の濃さ(の好み)が違うこと(が悩み)
A:味の好みは習慣で変えることができます。味噌汁の濃さから調整していくとよいかもしれません。素材の旨みを感じられる舌にしたいですね。

Q:子供が高一の男の子で柔道をやっていたので体重が100kg(身長165cm)あります。半年前からランニング、筋トレ、木刀のすぶりをやっていますが全然痩せません。バランスの取れた食事、甘いものは1日1回、飲み物は牛乳1日1L、走ったあと乳酸菌飲料を2~3杯飲みます。どの様にしたらやせられますか?
A:まず牛乳を止めてみることをお勧めします。市販の牛乳の多くは子牛が倍々に大きくなる為に成長ホルモンが高濃度で含まれていて、体脂肪を減らす弊害になります。また牛乳に含まれるリンがカルシウムの吸収率を下げるので、摂り過ぎはかえって骨を弱くします。牛乳の代わりに大豆(納豆など)を摂ると、カルシウムを骨に蓄積させるマグネシウムも含まれているのでおすすめです。おやつはこちらもご参照ください。

夫婦初共演のトークイベントでしたが、1時間があっという間でした Photo: Tetsuhiko KOMI夫婦初共演のトークイベントでしたが、1時間があっという間でした Photo: Tetsuhiko KOMI
熱心にメモを取りながらお聞きになる方も Photo: Tetsuhiko KOMI熱心にメモを取りながらお聞きになる方も Photo: Tetsuhiko KOMI

Q:ベジタリアンとヴィーガンの違いは何でしょうか?植物性の食事でタンパク質はどの様に取り入れていますか?
A:ベジタリアンは野菜中心ですが魚や鶏肉、乳製品や卵を食べる人もいます。ヴィーガンは肉魚乳製品卵を一切摂取しないだけでなく、動物愛護の観点から食事以外にも革製品なども使用しません。食事だけヴィーガンという場合は、プラントベースダイエット(菜食主義)とも呼ばれています。タンパク質は、豆類、種子を中心に摂取し、できるだけ偏らない様に気をつけています。おすすめは、納豆、ヘンプシード(麻の実)、ブロッコリー。

Q:運動前の糖質は何を摂っていますか?また量はどのくらいですか?
A:夫のトレーニング前の朝食は無添加ミューズリーとフルーツが中心です。量はトレーニング量によって異なりますが、基本的には直径15cmほどのボウルに一杯に加えてバナナなどのフルーツです。以前ご紹介したパンケーキもご参考までに。

アスリートフードンをうどんでアレンジ。うどんの糖質とヘンプシードのタンパク質、梅干しとすだちのクエン酸で、簡単リカバリーフードになりますよ Photo: Sayako IKEDAアスリートフードンをうどんでアレンジ。うどんの糖質とヘンプシードのタンパク質、梅干しとすだちのクエン酸で、簡単リカバリーフードになりますよ Photo: Sayako IKEDA

Q:主人は週1、痛いほどのトレーニングをしています。牛乳と炭酸レモン飲料をがぶ飲みしながらやっていますが、大丈夫ですか?ジムでトレーニングをした後の食事でおすすめメニューはありますか?
A:炭酸飲料は大量に砂糖が添加されているので、どうしても炭酸が飲みたい時は砂糖無添加の炭酸水に切り替えましょう。牛乳は前述の通り、大人の人間が飲む必要のない飲料です。嗜好品としてごくたまに飲む程度に控えましょう。トレーニング後のオススメは、アスリートフードンと名付けた野菜丼です。玄米に納豆、アボカド、海苔、梅干し、緑の葉をのせて。米の炭水化物、納豆とアボカド、海苔のタンパク質、梅干しのクエン酸というリカバリー三大栄養素に加え、抗酸化作用物質のある緑の葉野菜で運動により発生する活性酸素を除去する、手軽に作れて食べやすい丼です。体づくりや風邪予防に、日本が誇るスーパーフード、海苔1日1枚、梅干しは1日1個食べることをオススメします!

満員御礼、40名様程の方がご参加下さいました Photo: Tetsuhiko KOMI満員御礼、40名様程の方がご参加下さいました Photo: Tetsuhiko KOMI

Q:酒とランニングを止められません。酒は制限したほうがいいですか?カフェインは摂っても大丈夫?
A:お酒を飲んでも強い選手はたくさんいます。ですが健康面を考えると、スポーツ選手は尿酸が過剰になりがちで、ビールには尿酸の元になるプリン体が多く含まれます。ビールを飲まないのに痛風になった、という選手も多いのです。予防には十分な水分補給を行いましょう。お酒には利尿作用もありますので、脱水も防いでください。カフェインは、使いどころがキーです。集中力が切れそうなレース終盤に取り入れると効果を発揮しますが、利尿作用に加えて胃腸の負担もあるため、摂取量に気をつけましょう。脳を休めるためにも夕方からの摂取は控えましょう。

会場となったヨーヨーキッチン。お洒落な雑貨や焼きたてパンの販売も。(愛媛県松山市) Photo: Sayako IKEDA会場となったヨーヨーキッチン。お洒落な雑貨や焼きたてパンの販売も。(愛媛県松山市) Photo: Sayako IKEDA
ヨーヨーキッチンでいただいた、美味しかった手作りがんもどき Photo: Tetsuhiko KOMIヨーヨーキッチンでいただいた、美味しかった手作りがんもどき Photo: Tetsuhiko KOMI

Q:中2の息子がサッカーをしています。TVにスマホも楽しみたいと言いますが、疲れが溜まって特に朝がつらい様子です。私としては休養と栄養を大切にしたいのですが、中々納得してもらえません。本人の自覚が育つ様に促す方法が知りたいです
A:食に気を使っているプロスポーツ選手も増えていて、著書の中で食生活について語られていることも多いです。憧れの選手がこれを食べているみたい、こうして強くなったよ、など事例を出すとすんなり受け入れてくれるかもしれません。具体的に食物の栄養素や働きを伝えることで、それを知って食べるのとそうでないのとでは栄養吸収率も違うと思っています。

体調が崩れそう!という時には、小松菜を生で食べるというお話をさせていただきました。先日の夕食にもサラダとして登場。早めの小松菜で不調知らずです Photo: Sayako IKEDA体調が崩れそう!という時には、小松菜を生で食べるというお話をさせていただきました。先日の夕食にもサラダとして登場。早めの小松菜で不調知らずです Photo: Sayako IKEDA
食卓では、赤・黄・青・緑・黒の5色のオリンピックカラーを意識しています Photo: Sayako IKEDA食卓では、赤・黄・青・緑・黒の5色のオリンピックカラーを意識しています Photo: Sayako IKEDA

平日昼間にも関わらず、すぐに満席に

 平日のお昼間にも関わらずご参加くださった皆さん、企画・主催をしてくださった岡田さおりさん、ありがとうございました。

 「パフォーマンスを上げるためには、練習以外にも栄養&休息も大切だと感じた」「子供に伝えたいことがたくさんあり、すごく役に立ちました」「自分、マラソンしています。リカバリーフードは知っていたが、実際には何もしていなかった。年齢のせいにしていたが、もう一度記録を出したいので日々のトレーニング後リカバリーフードにも力を入れてみようと思う」「改めて日本食の良さがわかりました」などのご感想をいただきました。

ヨーヨーキッチンの店長さんを始め、スタッフの皆さんと。美味しい料理の数々に感謝です Photo: Yuki IKEDAヨーヨーキッチンの店長さんを始め、スタッフの皆さんと。美味しい料理の数々に感謝です Photo: Yuki IKEDA
たくさんの皆さんに聞いていただき、緊張しました Photo: Tetsuhiko KOMIたくさんの皆さんに聞いていただき、緊張しました Photo: Tetsuhiko KOMI
今回ご縁を繋いでくださった門田基志選手、いつもブログを読んでくださっているという企画・主催の岡田さおりさんと。貴重な体験と楽しい時間を過ごさせていただきました Photo: Tetsuhiko KOMI今回ご縁を繋いでくださった門田基志選手、いつもブログを読んでくださっているという企画・主催の岡田さおりさんと。貴重な体験と楽しい時間を過ごさせていただきました Photo: Tetsuhiko KOMI

 岡田さんによると、今回40名様ほどのお席がすぐに満席になってしまったとか。皆さんの食に対する意識の高さが伺えます。アスリートのお子さんを持つお母様、ご本人が運動をしている方、スポーツとは無縁の生活を送っているけれどダイエットに役立ちそうだったから、とお越しいただいた理由は様々でしたが、食が体を作り、人生をも変えるということが少しでもお伝えできたのなら、嬉しいことはありません。

 実践することと伝えるということはまた違った難しさがありましたが、楽しくあっという間の時間でした。今後も、全国各地で『食を通じ健康・美・強い身体づくり』をテーマに、私たちの体験談を含めた大事にしていることをお伝えしていきたと思います!

池田清子池田清子(いけだ・さやこ)

アスリートフード研究家。モデル事務所でのマネジャー経験を生かして2013年夏よりトピーク・エルゴンレーシングチームUSA所属ライダー、池田祐樹選手のマネージメントを始め、同年秋に結婚。並行して「アスリートフードマイスター」の資格を取得。アスリートのパフォーマンス向上や減量など、目的に合わせたメニューを日々研究している。ブログ「Sayako’s kitchen」でも情報を発信中。

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