スマートフォン版はこちら

サイクリスト

ツアー・オブ・ジャパン2016 第7ステージ(伊豆)【詳報】一瞬の隙を突いた新城幸也がツールと五輪につなげる勝利 プジョルが総合優勝に王手

by 米山一輝 / Ikki YONEYAMA
  • 一覧

 大阪から東京まで8日間で開催されるツアー・オブ・ジャパン(TOJ)の7日目となる「伊豆ステージ」が6月4日、静岡県伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで行われ、新城幸也(ランプレ・メリダ)が先頭集団からゴール直前でアタックを決めてステージ優勝を飾った。個人総合ではオスカル・プジョル(スペイン、チームUKYO)が首位の座を守り、初の総合優勝に王手をかけた。

ステージ優勝の表彰台に上った新城幸也(ランプレ・メリダ)。自身のロードレース優勝も、2013年の全日本選手権以来3年ぶりだ Photo: Ikki YONEYAMAステージ優勝の表彰台に上った新城幸也(ランプレ・メリダ)。自身のロードレース優勝も、2013年の全日本選手権以来3年ぶりだ Photo: Ikki YONEYAMA

復帰レースでの快挙

 「先頭、新城!」

 先頭集団を待つゴール地点にアナウンスが響き渡り、観衆のどよめきが続いた。姿を見せた鮮やかなピンクのジャージは、後続を大きく引き離して力強くゴールへと近づいてくる。一度後ろを見て勝利を確信した新城は、大歓声に包まれながらガッツポーズでゴールラインをくぐった。

ホームストレートに入り、後ろを確認する新城 Photo: Ikki YONEYAMAホームストレートに入り、後ろを確認する新城 Photo: Ikki YONEYAMA

 新城は今年2月、中東カタールのレースで転倒して左大腿骨を骨折。シーズン序盤から長期欠場を余儀なくされていた。選手生命すら危ぶまれる大けがから奇跡的な回復をとげ、4月には自転車でのトレーニングを再開。このTOJが復帰レースだった。

 ファンの多い日本での復帰は「プレッシャーだった」というが、レースでは復帰戦とは思えない走りを各ステージでみせ、第5ステージ(南信州)では先頭集団で5位、第6ステージ(富士山)でもメカトラブルで一度ストップしながら24位に入るなど、日に日に調子を上げていた。

 自身のTOJでの優勝は、2007年東京ステージ以来の2勝目。日本人選手の優勝は2013年東京ステージでの西谷泰治以来3年ぶりで、伊豆のステージでの優勝は、1996年の第1回大会の今中大介以来、実に20年ぶりの快挙となった。

勝利を確信してガッツポーズする新城 Photo: Ikki YONEYAMA勝利を確信してガッツポーズする新城 Photo: Ikki YONEYAMA

最後の山場、イラン勢の攻撃

1周目の山岳賞への上り。先頭はピシュガマン Photo: Ikki YONEYAMA1周目の山岳賞への上り。先頭はピシュガマン Photo: Ikki YONEYAMA

 総合成績逆転の最後のチャンスとなるこの日は、序盤からイラン勢の2チーム、タブリーズ シャハルダリ チームと、ピシュガマン サイクリングチームが代わる代わる何度もアタックを仕掛ける、激しいスタートとなった。

 12.2kmを10周する122.0kmのレース。1周目で早くも集団は30人のメイン集団と、40人少々のグルペット(完走狙いのマイペース集団)に大きく分断された。さらに後ろで遅れる選手も少なくない。翌日に生き残るためには、序盤での脱落は致命的だ。

2周目、ミズバニのアタック Photo: Ikki YONEYAMA2周目、ミズバニのアタック Photo: Ikki YONEYAMA
早くも形成されたグルペット Photo: Ikki YONEYAMA早くも形成されたグルペット Photo: Ikki YONEYAMA

 2周目には総合3連覇を目指して逆転を狙う、総合3位のミルサマ・ポルセイェディゴラコール(イラン、タブリーズ シャハルダリ チーム)が上りでアタック。これにキャメロン・バイリー(オーストラリア、アタッキ チームグスト)が反応、少し遅れてダミアン・モニエ(フランス、ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)が追いつき、3人の逃げグループとなった。

2周目のポルセイェディゴラコールのアタック Photo: Ikki YONEYAMA2周目のポルセイェディゴラコールのアタック Photo: Ikki YONEYAMA
3人の逃げグループが形成 Photo: Ikki YONEYAMA3人の逃げグループが形成 Photo: Ikki YONEYAMA

 後続のメイン集団は27人。3周目までは追走の動きもあったが、レース中盤に入って一旦沈静化。逃げとの差は徐々に開いて5周目には3分差となり、ポルセイェディゴラコールがバーチャルリーダー(仮想首位)に立った。

追走を試みる山岳賞ジャージのラヒーム・エマミ(イラン、ピシュガマン サイクリングチーム) Photo: Ikki YONEYAMA追走を試みる山岳賞ジャージのラヒーム・エマミ(イラン、ピシュガマン サイクリングチーム) Photo: Ikki YONEYAMA
ホームストレートには予約制のバーベキューエリアが設けられた。肉が焼ける煙が漂うなかメイン集団が通過 Photo: Ikki YONEYAMAホームストレートには予約制のバーベキューエリアが設けられた。肉が焼ける煙が漂うなかメイン集団が通過 Photo: Ikki YONEYAMA
2020年東京五輪の自転車競技会場になる伊豆ベロドロームの横を下っていく逃げグループ Photo: Ikki YONEYAMA2020年東京五輪の自転車競技会場になる伊豆ベロドロームの横を下っていく逃げグループ Photo: Ikki YONEYAMA

総合上位勢が自ら追走

独特の低い姿勢で逃げグループを牽引するポルセイェディゴラコール Photo: Ikki YONEYAMA独特の低い姿勢で逃げグループを牽引するポルセイェディゴラコール Photo: Ikki YONEYAMA

 ポルセイェディゴラコールは低い乗車姿勢で積極的に逃げグループを引っ張り、途中2度ある山岳賞と、ボーナスタイムがかかるポイント周回をすべて先頭通過。バイリーは時々先頭に出るが、モニエは逃げ切ってのステージ狙いか、先頭には出ずに最後尾につくのみだ。

 メイン集団では後半6周目に入り、ようやく追走の動きが本格化した。上りで新人賞ジャージを着る総合4位のダニエル・ホワイトハウス(イギリス、トレンガヌ サイクリングチーム)が積極的に牽引。さらには総合2位のマルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム)や、総合首位のプジョルも先頭に立って逃げグループを追いかけ始めた。

6周目の上りでメイン集団先頭に立つ、新人賞ジャージのホワイトハウス Photo: Ikki YONEYAMA6周目の上りでメイン集団先頭に立つ、新人賞ジャージのホワイトハウス Photo: Ikki YONEYAMA
山岳賞ポイントに向かうメイン集団 Photo: Ikki YONEYAMA山岳賞ポイントに向かうメイン集団 Photo: Ikki YONEYAMA
総合4位のホワイトハウス、2位のガルシア、首位のプジョルがメイン集団先頭を固める Photo: Ikki YONEYAMA総合4位のホワイトハウス、2位のガルシア、首位のプジョルがメイン集団先頭を固める Photo: Ikki YONEYAMA
総合2位のガルシアも積極的に追走 Photo: Ikki YONEYAMA総合2位のガルシアも積極的に追走 Photo: Ikki YONEYAMA

 追走の集団は何度か分割、合流を繰り返しながら、先頭との差を徐々に詰め始めていく。日本勢では新城のほか増田成幸(宇都宮ブリッツェン)、初山翔(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)、早川朋宏(愛三工業レーシングチーム)らがメイン集団に残り、なかでも新城と増田が、集団が分かれた際も安定して前のグループに入り、調子の良さをうかがわせた。

競輪学校の生徒たちが声援を送る Photo: Ikki YONEYAMA競輪学校の生徒たちが声援を送る Photo: Ikki YONEYAMA
8周目のメイン集団。集団が分断している Photo: Ikki YONEYAMA8周目のメイン集団。集団が分断している Photo: Ikki YONEYAMA
メイン集団は分断と合流を繰り返しながらペースアップ Photo: Ikki YONEYAMAメイン集団は分断と合流を繰り返しながらペースアップ Photo: Ikki YONEYAMA
総合首位のプジョルが追走を牽引。逃げとの差は40秒ほどに Photo: Ikki YONEYAMA総合首位のプジョルが追走を牽引。逃げとの差は40秒ほどに Photo: Ikki YONEYAMA

 タイム差は周回を追うごとに3分から2分、1分半と縮まり、残り2周で50秒、残り1周では30秒になった。勢いを増すメイン集団は最終周回の山岳ポイントの上りで、ついに逃げる3人を吸収することに成功した。

電光石火のアタック

残り1周半、メイン集団の中ほどで走る新城 Photo: Ikki YONEYAMA残り1周半、メイン集団の中ほどで走る新城 Photo: Ikki YONEYAMA

 逃げの吸収後は散発的にアタックがかかるが、いずれも決定的なものにはならない。しかし攻撃と吸収を繰り返し、メイン集団は13人にまで人数を減らした。ラスト1kmを切り、最後は一度下ってから上り返してのゴール。やや牽制気味となった下りの途中、残り600mで集団の最後尾から新城がアタックを決めた。

 「最後はスプリントと決めていたが、(集団が)お見合いしていたので、これはもう展開でチャンスだと思いアタックした」という新城。

 スピード差をつけて一気に先頭に躍り出た新城に、集団内で反応できる選手はいなかった。下りで集団に決定的な差をつけることに成功した新城は、最後400mからの上りでも後続の追随を許さず、観衆の大声援をあおりながら満面の笑顔でゴールを切った。

観客をあおりながらゴールに向かう新城 Photo: Ikki YONEYAMA観客をあおりながらゴールに向かう新城 Photo: Ikki YONEYAMA
ゴール直後の新城 Photo: Ikki YONEYAMAゴール直後の新城 Photo: Ikki YONEYAMA

 ゴール後開口一番に「辛い。ああキツかったー!」と話した新城。終始落ち着いた走りをみせていたが、実は決して楽なレースではなく、最後の上りも「本当にギリギリで(先頭集団で)越えたんです」と紙一重だったことを明かした。

 スタート直後、集団最後尾で走っていたために、上りで集団の分断に巻き込まれた。単独で前のメイン集団に追いついたが、レース前半はずっと全開の走りだったという。だが「レッドゾーンには入れずに、ギリギリのところで過ごしていた」と、わずかな余裕は残していた。世界のトップレースで積んだ経験が、最後の場面に残って勝負する余力を作りだした。

1周目、最後尾で上る新城 Photo: Ikki YONEYAMA1周目、最後尾で上る新城 Photo: Ikki YONEYAMA
うまくレッドゾーンを超えずに走っていたと話す新城 Photo: Ikki YONEYAMAうまくレッドゾーンを超えずに走っていたと話す新城 Photo: Ikki YONEYAMA

 TOJの終了後は、すぐに6月11日からのツール・ド・スイスに出場する。「この1週間しっかり体重管理をしてきたので、次はしっかりツール・ド・スイスで走る。そうするとツール・ド・フランスが見えてくる」という新城。「ツール、五輪と、これからいい1年になると思う」と完全復活の狼煙をあげた。

ビチィーノ監督の祝福を受け、次の瞬間「スシ!」と叫んだ新城。実はレース前、もし優勝したら今夜選手全員に、監督が寿司を御馳走する約束をしていたという Photo: Ikki YONEYAMAビチィーノ監督の祝福を受け、次の瞬間「スシ!」と叫んだ新城。実はレース前、もし優勝したら今夜選手全員に、監督が寿司を御馳走する約束をしていたという Photo: Ikki YONEYAMA
東京ステージは「スプリンターがいるので」と、チモライ(左)のために走るという Photo: Ikki YONEYAMA東京ステージは「スプリンターがいるので」と、チモライ(左)のために走るという Photo: Ikki YONEYAMA

プジョル「これまでで一番ハードなレース」

苦戦したが総合首位の座を守ったプジョル。総合優勝に王手をかけた Photo: Ikki YONEYAMA苦戦したが総合首位の座を守ったプジョル。総合優勝に王手をかけた Photo: Ikki YONEYAMA

 リーダージャージのプジョルは新城から8秒差でゴールし、首位の座を守ることに成功した。レース後は「今日は人生で一番ハードなレースだった」とコメント。序盤のイラン勢の攻撃でアシスト選手が遅れ単騎になり、一時はパニックに陥ったという。追走の機会を待ってレース後半、総合2位のマルコス・ガルシアらキナンサイクリングチームと協調体制を築くことに成功。自らも積極的に集団を牽引した。

 「(首位の)グリーンジャージを着ていなければ集団からドロップしたのではと思うくらいハードだった。ジャージを守るために、今日は持てる全ての力を出して走った」というプジョル。この日さらにチームメート2人がリタイアし、チームで残るのはプジョルを含めてわずか2人だが、「最終ステージは(タイム差のつかない大集団の)スプリントになると思う」と初の個人総合優勝へ楽観的な見通しを語った。

山岳賞ジャージを獲得したポルセイェディゴラコール Photo: Ikki YONEYAMA山岳賞ジャージを獲得したポルセイェディゴラコール Photo: Ikki YONEYAMA

 個人総合3連覇を狙ったポルセイェディゴラコールだが、2014年大会の再現となる伊豆での大逆転劇はならなかった。しかしこの日山岳賞のリーダージャージを獲得。最終ステージに山岳ポイントはないため、完走すれば総合山岳賞が決まることになった。逃げグループでのほとんどを牽引し、ディフェンディングチャンピオンにふさわしい力走で会場を沸かせた。

 日本勢では新城に続き、増田が8秒差のステージ8位でゴール。総合順位を13位から10位と、トップ10へ押し上げることに成功した。

この日表彰を受けた5選手。(左から)新人賞のホワイトハウス、ポイント賞のジャコッポ、個人総合のプジョル、山岳賞のポルセイェディゴラコール、区間優勝の新城 Photo: Ikki YONEYAMAこの日表彰を受けた5選手。(左から)新人賞のホワイトハウス、ポイント賞のジャコッポ、個人総合のプジョル、山岳賞のポルセイェディゴラコール、区間優勝の新城 Photo: Ikki YONEYAMA

フィナーレを飾るスピードバトル

 厳しい山岳ステージに、今大会最大の14人がこの日リタイアとなった。厳しいここまでの7日間の戦いを生き残った70人の選手は、いよいよ最終ステージのスタートラインに立つ。

 最終日の第8ステージは6月5日、東京・日比谷シティ前をスタート地点に「東京ステージ」が行われる。港湾部に向けて14.7kmを走ったあと、大井埠頭の7.0kmの周回コースを14周する、112.7kmのレースだ。ほぼ真っ平らのスピードコースで、8日間のフィナーレを飾るスプリンターの競演が見られることだろう。ステージ勝利の行方はもちろん、数ポイント差でほぼ並んでいるポイント賞争いも見逃せない。

第7ステージ(伊豆)結果
1 新城幸也(ランプレ・メリダ) 3時間27分00秒
2 キャメロン・バイリー(オーストラリア、アタッキ チームグスト) +2秒
3 ダニエルアレクサンデル・ハラミリョ(コロンビア、ユナイテッドヘルスケア プロフェッショナルCT) +5秒
4 ロビー・ハッカー(オーストラリア、アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) +5秒
5 トマ・ルバ(フランス、ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)
6 マルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム) +8秒
7 アミール・コラドゥーズハグ(イラン、ピシュガマン サイクリングチーム)
8 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)
9 ミルサマ・ポルセイェディゴラコール(イラン、タブリーズ シャハルダリ チーム)
10 ラヒーム・エマミ(イラン、ピシュガマン サイクリングチーム)

個人総合成績
1 オスカル・プジョル(スペイン、チームUKYO) 17時間04分49秒
2 マルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム) +1分05秒
3 ミルサマ・ポルセイェディゴラコール(イラン、タブリーズ シャハルダリ チーム) +1分08秒
4 ダニエル・ホワイトハウス(イギリス、トレンガヌ サイクリングチーム) +1分23秒
5 ラヒーム・エマミ(イラン、ピシュガマン サイクリングチーム) +1分24秒
6 ガーデル・ミズバニ・イラナグ(イラン、タブリーズ シャハルダリ チーム) +1分43秒
7 キャメロン・バイリー(オーストラリア、アタッキ チームグスト) +2分00秒
8 アミール・コラドゥーズハグ(イラン、ピシュガマン サイクリングチーム) +2分27秒
9 トマ・ルバ(フランス、ブリヂストンアンカー サイクリングチーム) +2分52秒
10 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) +2分58秒

ポイント賞
1 アンソニー・ジャコッポ(オーストラリア、アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) 67pts
2 ピエールパオロ・デネグリ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) 66pts
3 ダニエルアレクサンデル・ハラミリョ(コロンビア、ユナイテッドヘルスケア プロフェッショナルCT) 61pts

山岳賞
1 ミルサマ・ポルセイェディゴラコール(イラン、タブリーズ シャハルダリ チーム) 23pts
1 ラヒーム・エマミ(イラン、ピシュガマン サイクリングチーム) 20pts
2 オスカル・プジョル(スペイン、チームUKYO) 15pts

新人賞
1 ダニエル・ホワイトハウス(イギリス、トレンガヌ サイクリングチーム) 17時間04分49秒
2 アミール・コラドゥーズハグ(イラン、ピシュガマン サイクリングチーム) +1分04秒
2 アントニオ・ニバリ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +1分49秒

チーム総合
1 タブリーズ シャハルダリ チーム 51時間22分37秒
2 ピシュガマン サイクリングチーム +3分42秒
3 ブリヂストンアンカー サイクリングチーム +4分43秒

フォトギャラリー


現在募集中のイベント情報

関連記事

この記事のタグ

TOJ2016・レース詳報 ツアー・オブ・ジャパン2016

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

イベント情報:千葉競輪パワースポーツ講座

スペシャル

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載