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産経新聞生活面【女の視線】より子供同乗の自転車 正しい乗り方で慎重に

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 赤ちゃんを背負った母親の自転車と乗用車がぶつかり転倒、赤ちゃんが死亡した事故をきっかけに、子供を乗せて自転車を運転する際の安全対策やマナーについて改めて関心が高まっている。子供が同乗するとバランスを崩しやすくなる。細心の注意が必要だ。(産経新聞東京文化部 中井なつみ)

7割が危険感じる

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 東京都国分寺市で今月、発生した事故では、生後7カ月の男児を背負って自転車に乗っていた母親が、渋滞中の車列の間を抜けて道路を横切ろうとしたところ、左側から来た乗用車と衝突して転倒。男児は頭を強く打って死亡した。

 現場に横断歩道はなかったが、数十メートル離れた場所に信号機付きの横断歩道があった。

 親子向け自転車教室を開催する任意団体「わらいふラボ」代表の北方真起さんは「自転車に乗る際には、横断歩道できちんと左右を確認してから渡ることが大切。子供を乗せている場合は特にバランスを崩しやすい」と説明する。

 北方さんによると、子供を乗せた自転車のスピードが出過ぎていたり、座席ではなく、フレーム部分に子供を乗せたりしている人もおり、「安全や交通ルールへの意識を高く持つことが必要だ」という。

 一方、交通政策の専門家らで作る「自転車の安全利用促進委員会」が平成26年、20~40代の主婦約1200人を対象に実施した調査では、7割以上の人が自転車に子供を乗せているときに「危険と感じたことがある」と回答した。

基本ルール知って

 では、どのような点に注意したらいいのだろう。

 2人乗りができるのは、運転者が16歳以上で、6歳未満の幼児を幼児用座席に乗せる場合。専用自転車ならば、6歳未満2人の乗車まで認められる。子供にはヘルメットをかぶせ、シートベルトを締める。

 1歳未満は、ヘルメットをかぶると首に負担がかかるため、おんぶひもなどでしっかりと運転者の背中に密着させて走行する。ただ、転倒時に赤ちゃんが頭を打ってしまう危険性が増すため、注意が必要だ。

 車道の左側を通ることが原則。車道の幅が狭く交通量が多い場所などでは歩道を走行できるが、歩行者が多い場合には押して歩くなどの配慮を心がけたい。

電動はさらに注意

 経済産業省によると、ペダルをこぐ力をモーターが補助する電動自転車の26年の出荷台数は約47万台で、16年に比べ約2倍になっている。電動自転車は通常の自転車に比べて重量があり、バランスを崩しやすいのでさらに注意が必要だ。

 幼児用座席を取り付けたタイプが人気だが、多くの製品が30~40キログラムと重く、子供と運転者の体重を合わせると100キロ超。ふらついたときに体勢が立て直せないだけでなく、転んだときの衝撃も大きくなる。

 3歳の長女と1歳の次女を電動自転車で送り迎えしている東京都板橋区の公務員の女性(29)は、別々の保育所に通う2人を送迎するため、「ついスピードを出してしまうことがある」と打ち明ける。「段差や曲がり角でバランスを崩し、ひやりとしたこともある」という。

 北方さんは「すぐ止まれるようにサドルは両足が地面にぴったり着く高さにする。雨の日は、滑りやすいマンホールの上などは通らないようにして」と呼び掛けている。

認証マークなど参考に 車輪は小さい方が安全

 安全な走行のためには、適切な自転車選びが重要だ。一般社団法人、自転車協会では、フレームの強度や安定性など、一定の基準を満たした自転車に「BAAマーク」や「幼児2人同乗認証マーク」を与えているので参考になる。

 また、幼児用座席を取り付ける場合は、荷台の最大積載重量を超えないように注意する。車輪は小さい方が子供を乗せたり降ろしたりする際に安全だ。

産経新聞・生活面より)

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