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バイクインプレッション2016「CIPOLLINI BOND」 美しく剛勇、高剛性なイタリアンレースバイク

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 マリオ・チポッリーニはプロ通算189勝で、世界選手権でも勝利している1990年代に活躍したイタリアのスター選手だ。世界屈指のスプリンターとして、ジロ・デ・イタリアやツール・ド・フランスでも多くの勝利をあげている。その偉大なレーサーとしての自身の経験を生かしたのが、その名も「チポッリーニ」だ。製造から塗装まで、イタリアの自社工場で一貫生産されるフレームは、どれもレーシングバイクとして、様々なシチュエーションに合わせたモデルとしてラインナップされている。

CIPOLLINI BOND(チポッリーニ ボンド) Photo: Masami SATOUCIPOLLINI BOND(チポッリーニ ボンド) Photo: Masami SATOU

CIPOLLINI BOND(チポッリーニ ボンド)
価格:349,000円(フレーム、税抜)
   409,000円(フレーム・カモフラージュ、税抜)
   399,000円(105完成車、税抜)
   458,000円(105完成車・カモフラージュ、税抜)
サイズ:XS、S、M、L、XL
カラー:グリーン、イエローフルオ、オレンジフルオ、レッド、ブルー、アントラシート、ホワイト、カモフラージュ、イエローフルオ チーム
*カラーオーダーも可能
問い合わせ先:ワイ・インターナショナル http://www.cipollini.jp/

スペック

フレーム:カーボン T700, UTS
フォーク:カーボン T700, UTS
変速機:シマノ・アルテグラ(F)&(R)
ギヤ:シマノ・アルテグラ 50×34T、 12-25T(11s)
ホイール:シマノ・C35
重量:7.4kg(Mサイズ実測値)

上側1-1/4、下側が1-1/2インチ径のテーパー形状のヘッドチューブに合わせたステアリングコラムが剛性強化に貢献。カーボンドロップエンドを採用し、軽量化にも注力したフォークだ Photo: Masami SATOU上側1-1/4、下側が1-1/2インチ径のテーパー形状のヘッドチューブに合わせたステアリングコラムが剛性強化に貢献。カーボンドロップエンドを採用し、軽量化にも注力したフォークだ Photo: Masami SATOU
チェーンステーにBBのスリーブ(筒)を挿入する、特許取得の「ATOM LINK」構造とBB386 EVOを採用し、高剛性と軽量化を両立 Photo: Masami SATOUチェーンステーにBBのスリーブ(筒)を挿入する、特許取得の「ATOM LINK」構造とBB386 EVOを採用し、高剛性と軽量化を両立 Photo: Masami SATOU
空力にも優れるフレームは、エアロ形状のシートピラーを採用。前三角はモノコック構造となっている Photo: Masami SATOU空力にも優れるフレームは、エアロ形状のシートピラーを採用。前三角はモノコック構造となっている Photo: Masami SATOU

インプレッション BY 松尾修作・米山一輝

米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm Photo: Masami SATOU米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm Photo: Masami SATOU

米山 マリオ・チポッリーニの現役時代の走りのイメージから、勝手に硬そうというイメージを持って試乗したが、硬いには硬いんだけど、想像していたほどガチガチという訳ではなかった。

松尾 BB付近の剛性が高く、僕のパワーではビクともしませんでしたよ(笑)。ただ硬いだけのバイクは多くありますが、推進力が伴うのは別。このバイクは推進力と、機動性を兼ね備えていました。トラックバイクのような剛性感なんですが、ハンドリングやバランスにはも優れています。

米山 うん。特許を取得しているBB周りの作りは面白く、デザイン上のアクセントにもなっていたね。全体の剛性感と、ヘッド周りがしっかりしていることもあって、前に突っ込み気味に踏んでいくと小気味良くスピードに乗っていったよ。

松尾 高めのケイデンスで回し始めると加速が良いですね。加えて、イタリアンバイクらしく、直進安定性の高さが魅力です。スプリントした時の安定感はとくに良かったです。

松尾修作 NAUTS代表兼選手。元プロロードレーサーでヨーロッパをはじめ、アジアツアーやJプロツアーのレースを転戦した。脚質はオールラウンダーで、剛性が高いバイクよりはしなやかでも伸びのあるバイクを好む。身長175cm Photo: Masami SATOU松尾修作 NAUTS代表兼選手。元プロロードレーサーでヨーロッパをはじめ、アジアツアーやJプロツアーのレースを転戦した。脚質はオールラウンダーで、剛性が高いバイクよりはしなやかでも伸びのあるバイクを好む。身長175cm Photo: Masami SATOU

米山 そういった性格からも、まずレースバイクであるということをうかがわせる乗り味だった。スピードを出して走るのが楽しいバイクで、高速巡航での安定性や運動性能も十分。この「BOND」がオールラウンドモデルで、さらに剛性が高いスプリンターモデルがあるよ。そちらの硬さは想像したくないけど(笑)。

松尾 驚きますね。「BOND」は身長や体重があり、パワーの入力に対してバイクからしっかりとしたフィードバックを求めるライダーにオススメしたいバイクです。このバイクの乗り方としては踏んでガシガシと乗るよりは、ペダリングスキルを生かして回転型が相性良さそうです。過度に硬いと疲れてしまう…というタイプのライダーは持て余してしまうかもしれません。

米山 あくまでレース前提のマシンだということだね。カラーオーダーがアップチャージで対応なので、ホビーレーサーもチームカラーで乗れそうだね。チポッリーニは質実剛健というよりも、艶のある剛勇さが所有欲を満たすだろう。

松尾 伝統あるイタリアで作られるフレームで、全体的な質が高いですが、価格は高すぎない設定なのも良いです。

(編集 齋藤むつみ)

Photo: Masami SATOUPhoto: Masami SATOU

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