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サイクリスト

乗り方に合わせて使い分けをはじめてのビンディングペダル シマノ「SPD」と「SPD-SL」の違いとは?

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 普通のフラットペダルでスポーツサイクルを始めたばかりのライダーにとって、ビンディングペダルは気になる存在ではないだろうか。信号待ちや発進時に偶然並んだ本格的なサイクリストが「パチン」と音をさせているのを聞いたことがあるはず。シューズとペダルを接続し固定させるビンディングペダルの、仕組みやメリットを紹介しよう。

SPD-SLはペダルの先端にクリートを差し込み、上から踏みつけることで固定ができる Photo: Kenta SAWANOSPD-SLはペダルの先端にクリートを差し込み、上から踏みつけることで固定ができる Photo: Kenta SAWANO

2タイプのビンディングペダル

 自転車のビンディングは、クリート(止め具)をシューズの裏に装着し、ペダル側と噛み合わせることで固定する。さまざまなメーカー、形式のビンディングシステムがあるが、通常は固定するとペダリング中は外れず、止まる時などに外す場合には、かかとを横にひねると固定を解除することができる。転んだ場合など大きな力が掛かった際にも、外れるように作られており安心だ。

左がSPD-SL用ペダルのPD-5800、右がSPD用ペダルのPD-T420 Photo: Kenta SAWANO左がSPD-SL用ペダルのPD-5800、右がSPD用ペダルのPD-T420 Photo: Kenta SAWANO

 国内のパーツアクセサリーメーカー「シマノ」を例にすると、ビンディングペダルは大きく分けて「SPD」と「SPD-SL」の2種類がある。

 「SPD」は、マウンテンバイク(MTB)向けに開発されたペダルだ。バイクを降りて山道を歩くことを考慮し、クリートは小型で、専用シューズの底の凹みに取り付ける。クリートが出っ張らず歩きやすいため、シティライドにも向いているシステムだ。ペダルはオフロードレース向けのものから、片面がフラット、もう片面がSPDで固定ができる、ビギナーにも使いやすい「PD-T420」のような製品もある。

PD-T420とSPD用クリート Photo: Kenta SAWANOPD-T420とSPD用クリート Photo: Kenta SAWANO
左がSPD-SL用クリート、右はSPD-SLペダル Photo: Kenta SAWANO左がSPD-SL用クリート、右はSPD-SLペダル Photo: Kenta SAWANO

 一方、ツール・ド・フランスを走る選手のために作られた「SPD-SL」は、ロードバイクに最適なペダル。踏み面が広く、高いパワー伝達が可能だ。逆に歩行は苦手で、樹脂製のクリートがシューズに対して出っ張っているため、そのままでは滑りやすく歩きづらい。サイクリング途中に観光などで歩く場面では、別途クリート用のゴム製のカバーを取り付けると、地面との摩擦によるクリートの消耗を抑えることができ、歩行もスムーズに行うことができる。

SPD-SLクリートは3つのネジで固定し、角度や前後位置を調整できる Photo: Kenta SAWANOSPD-SLクリートは3つのネジで固定し、角度や前後位置を調整できる Photo: Kenta SAWANO

両クリートタイプに対応するシューズ「RP3」

シマノ「RP3」限定色のレッド Photo: Kenta SAWANOシマノ「RP3」限定色のレッド Photo: Kenta SAWANO

 通常はSPD用、SPD-SL用とそれぞれ専用のシューズが必要だが、シマノのシューズ「RP3」はどちらのクリートにも対応する(SPD用クリートを装着する場合のみ専用のアダプターが必要)。ビギナー向けの製品が充実しているSPDペダルから始めて、ビンディングに慣れた頃、シューズはそのままにSPD-SLへと移行することも可能だ。

 ビンディングペダルを使用するメリットは、ペダリングの効率を上げることができることだ。シューズとペダルを固定することで、踏み込むだけでなく、脚を引き上げる際にもペダルに力の伝達が可能で、速度を楽に維持したり、レースなどで大きなパワーをかけたい際は助けとなる。本格的なサイクリングを楽しむなら、ぜひとも活用したいアイテムだ。

 ペダルとシューズを固定しているため、うっかり止まる前に外し忘れると転んでしまう。しかし、ビンディングペダルには固定力を調節する機能もあるため、自信がないライダーは弱めに設定すると、より簡単に固定を解除できる。またSPDには初心者向けに、横に捻る以外の動作でも解除できる、外しやすいマルチリリースタイプのクリートも用意されている。

SPD-SLの消耗を抑え、歩きやすくするクリートカバー Photo: Kenta SAWANOSPD-SLの消耗を抑え、歩きやすくするクリートカバー Photo: Kenta SAWANO
クリートアダプターを取り付け、SPDクリートを装着したRP3 Photo: Kenta SAWANOクリートアダプターを取り付け、SPDクリートを装着したRP3 Photo: Kenta SAWANO

◇      ◇

 フラットペダルからビンディングペダルに変えることで、一段と楽に走ることができるだろう。SPDとSPD-SLは特徴が違うので、それぞれライダーに合ったペダルを選択し、スポーツサイクルをより一層楽しみたい。

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