スマートフォン版はこちら

サイクリスト

天然ゴム&ハンモック構造で快適ブルックスからロードバイク向け「カンビウム C13」登場 伝統のルックスで大幅軽量化

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
  • 一覧

 イギリスのサドルブランド「ブルックス」のカンビウムシリーズに、新たにフラッグシップモデル「カンビウム C13」が加わった。ブルックス伝統のルックスを踏襲しつつ、カーボンレールを取り入れて軽さと快適さを両立したロードバイク向けモデルだ。実際にカーボンフレームやクロモリフレームのロードバイクに装着して座り心地や機能を確かめた。

ブルックス「カンビウムC13」 Photo: Kenta SAWANOブルックス「カンビウムC13」 Photo: Kenta SAWANO

リベットはアルミ製

カーボンレールのクランプ部は補強され、ハンモックのような構造で振動を緩和する Photo: Kenta SAWANOカーボンレールのクランプ部は補強され、ハンモックのような構造で振動を緩和する Photo: Kenta SAWANO

 カンビウムC13は他のカンビウムシリーズと同様に、サドルトップは弾力のある硬化天然ゴムをベースとし、表皮には防水コーティングされたオーガニックコットンを採用している。サドル表面は浅い凸凹がある。裏側のレールはフルカーボン製で、ハンモックのようにサドルトップを支えて振動を吸収する。

 特筆すべきはその軽さだ。既存モデルの「カンビウム C15」と比べて140g以上軽い259gにとどまり、高い走行性能を求めるカーボンロードバイクにもマッチするだろう。

 サドルトップとレールを固定するリベットはアルミ製で、軽くて腐食に強い。またレールのうち、シートポストのクランプによって固定される部分には繊維素材が重ねて巻かれ、破断を防止する加工が施されている。サドルの裏面にはブランドロゴや「MADE IN ITALY」の文字などが描かれており、全体的に質感は高い。

サドルトップには天然ゴム素材を採用し、リベットはアルミ製 Photo: Kenta SAWANOサドルトップには天然ゴム素材を採用し、リベットはアルミ製 Photo: Kenta SAWANO
カーボンレールはサドルトップがしなるように配されている Photo: Kenta SAWANOカーボンレールはサドルトップがしなるように配されている Photo: Kenta SAWANO

硬さと柔軟性をバランス

 実際にロードバイクに装着すると、ブルックスらしいクラシックな雰囲気を漂わせながら、重々しさはなくすっきりとした印象だ。カーボンレールが軽さを連想させ、カーボンロードバイクにも違和感がないどころかレーシーなイメージを与える。サドル表面素材の触感はややツルツルとしており、ビブショーツで乗車した際には滑るのではないかという懸念があったが、キャンパス地のような凹凸加工のおかげかしっかりと腰を据えてペダリングすることができた。

クラシカルながら重々しくないスッキリとしたデザイン Photo: Kenta SAWANOクラシカルながら重々しくないスッキリとしたデザイン Photo: Kenta SAWANO
後部にはブランドロゴが入る Photo: Kenta SAWANO後部にはブランドロゴが入る Photo: Kenta SAWANO

 サドルのベースは天然ゴムとはいえ、指で弾くと乾いた音がするほど硬い。しかし手で強く押さえるとしなるほどの柔軟性を備えている。これにより、クッションが全く入っていない構造ながら、路面からの振動を和らげてくれる。カーボンレールとベースをつなぐハンモック構造が、サドルトップの性能をより引き出しているようにも感じた。振動吸収性を高めつつ、しなりすぎてパワーをロスすることはない絶妙のバランスだ。

カジュアルウェアでも快適

 クロモリバイクに装着すると、ブルックスのトラディショナルな外観の魅力がより引き出される。細身のフレームに映え、スポーティーながら落ち着きがある印象となった。カーボンバイクでは分厚いパッドが入ったサイクリング用ビブパンツを履いて試乗したが、クロモリバイクではカジュアルウェアで街を流してみた。

通勤スタイルにもマッチした(車両提供:ピンポンパンサイクル) Photo: Kenta SAWANO通勤スタイルにもマッチした(車両提供:ピンポンパンサイクル) Photo: Kenta SAWANO
私服のパンツでも快適な乗り心地(車両提供:ピンポンパンサイクル) Photo: Kenta SAWANO私服のパンツでも快適な乗り心地(車両提供:ピンポンパンサイクル) Photo: Kenta SAWANO

 クッションパッドがないカジュアルパンツでも、座ってしまえば適度に柔らかいサドルトップがお尻にフィットした。クッション材でフィット感を確保する従来のサドルと異なり、天然ゴムのベースとハンモック構造の組み合わせがシティーライドにも適した乗り心地をもたらしている。

 布素材のパンツはサイクリング専用パンツよりもサドルとの摩擦が大きいが、カンビウム C13の表面素材は合皮のサドルなどに比べて劣化に強いので嬉しい。どんなウェアでもスタイリッシュに通勤、通学ができるサドルだといえよう。

開発期間は7年

カンビウム C15カンビウム C15

 カンビウムは硬化天然ゴムのサドルベースと、繊維質のオーガニックコットンキャンバスを組み合わせたサドルトップを特徴とするブルックスの最新シリーズ。開発期間には7年を費やしたという。C13以外にもツーリング向けのC17やシティー向けC19などをラインナップする。レールがハンモック構造でサドルトップを支えることで振動を吸収し、快適なライディングを可能にしている。防水加工されているサドルトップは雨や汚れを防ぎ、メンテナンスフリーで使用することができる。

 ロングライフの本革サドルを多く扱うブルックスらしく、万一の破損時にも、補修パーツを使って修理することが可能だ。

カンビウム C13
税抜価格:28,600円
重量:259g
長さ:275mm
幅:132mm
高さ:55mm

現在募集中のイベント情報

関連記事

この記事のタグ

ブルックス 新製品情報

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

イベント情報:千葉競輪パワースポーツ講座

スペシャル

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載