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パッドは新機軸「ゴールデンゲート」搭載アソスに最新世代のS7タイツ登場 新型パッドを採用、素材と構造を見直し大幅軽量化

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 高機能サイクルウェアのトップランナー「ASSOS」(アソス)の2015年秋/冬モデルの目玉のひとつは、最新のS7世代のタイツだ。ラインナップは厳寒期向けの最上級モデル・ボンカ、厳寒期向けでややゆったりとしたフィット感を実現したミレ、やや薄手で運動量の多い人や暖かい地域向けのハブの3種類。いずれも大成功を収めたS7ショーツをベースに作られ、旧世代のモデルから大幅に進化を遂げている。その違いはどこにあるのか、2回に分けて紹介する。まずはテクノロジー面から迫ってみよう。(浅野真則)

ウィンタージャケット/タイツの仲で最も薄手で軽量なハブシリーズを着てライドする筆者。秋から冬、春先までカバーし、非常に使い勝手がよい。冬も高強度で走るサイクリストにもおすすめウィンタージャケット/タイツの仲で最も薄手で軽量なハブシリーズを着てライドする筆者。秋から冬、春先までカバーし、非常に使い勝手がよい。冬も高強度で走るサイクリストにもおすすめ

アソス愛用者が“信者”になる理由はパッドにあり

 サイクルウェアブランドは数あれど、“高機能”という冠が似合うブランドはアソスをおいてほかにない。とりわけショーツやタイツの履き心地の良さは、他のブランドを圧倒しており、「ひとたびアソスのショーツやタイツをはくと、もうほかのブランドには戻れない」というサイクリストが多い。そんなわけでアソスの愛用者の多くは、リピーターとなり、熱烈なファンとなり、やがて“信者”となる。かくいう筆者もアソス歴10年以上のアソス信者だ。

アソスのパッドは、一つひとつ職人の手で作り上げられている。S7世代のパッドは複雑に素材を組み合わせ、重ね合わせて1枚のパッドになるアソスのパッドは、一つひとつ職人の手で作り上げられている。S7世代のパッドは複雑に素材を組み合わせ、重ね合わせて1枚のパッドになる

 アソスのショーツ・タイツの魅力はどこにあるのか? 個人的にはパッドにあると思っている。

 アソスの歴史をひもとくと、このブランドがサイクルウェアの世界にもたらした功績の大きさに改めて気付かされる。今では当たり前となった表面がなめらかで伸縮性の高いライクラ製のショーツや肩ひも付きのビブショーツ、伸縮性の高いパッドを初めてサイクルショーツに採用したのがアソスだった。

 特にパッドは、他ブランドが「アソスと同じ工場で作っている」ことを売りにすることもあるうえ、ツール・ド・フランスに出場するような世界のトッププロ選手の中にはウェアのパッドだけを契約外のアソスのものに入れ替えて使っている人もいるなど、そのポテンシャルの高さを裏付けるエピソードは枚挙にいとまがない。

最先端技術を結集したS7パッド

ボンカタイツに使われているチェントS7パッド(左)と、ハブタイツに使われているエキップS7パッド(右)。いずれもパッドの全周を縫いつけないゴールデンゲートテクノロジーを採用する。パープルカラーはS7世代の証ボンカタイツに使われているチェントS7パッド(左)と、ハブタイツに使われているエキップS7パッド(右)。いずれもパッドの全周を縫いつけないゴールデンゲートテクノロジーを採用する。パープルカラーはS7世代の証

 こうした革新的なテクノロジーを次々に生み出しては業界の新たなスタンダードを作っていくアソスが、2015年秋/冬モデルで最新のS7世代の冬用タイツを発表した。10年以上アソス信者であり続ける僕は、もちろんアソスの冬用タイツを愛用しており、これまでもその性能の高さには満足している。その最新モデルの登場に期待を抱かずにはいられない。

 最大のトピックスは、すでに春夏もののショーツでヴェールを脱ぎ、画期的な構造と優れた性能で話題となった最新のS7世代のパッドを採用していることだろう。

 S7世代のパッドの特徴は、「ゴールデンゲート」と呼ばれるテクノロジーを採用していることだ。パッドの全周をショーツに縫いつけるのではなく、左右両サイドをあえて縫いつけないことでペダリング中にパッドがずれにくくなり、快適性が高まるというメリットがある。ちなみにゴールデンゲートとは、アメリカ・カリフォルニアのゴールデンゲートブリッジにちなみ、パッドの中央部が浮いていることでまるで橋のように見えることからこのように名付けられたそうだ。

S7パッドの重要なテクノロジー・ゴールデンゲート。パッドの全周を縫いつけるのではなく、左右を縫いつけないことで、ペダリング時の身体の動きにパッドが追随し、抜群のフィット感を実現するS7パッドの重要なテクノロジー・ゴールデンゲート。パッドの全周を縫いつけるのではなく、左右を縫いつけないことで、ペダリング時の身体の動きにパッドが追随し、抜群のフィット感を実現する

 S7パッドは素材や厚み、形状が異なるいくつかのバリエーションがある。ボンカタイツには長距離向けのチェントパッド、ミレタイツにはコストパフォーマンスに優れたミレパッド、ハブタイツにはレース向けのエキップパッドが採用されている。

暖かさはそのままに軽量化を実現

 もうひとつ、S7世代のウィンターウェアが先代から進化したポイントがある。それは素材や構造を見直すことで、暖かさはそのままに大幅な軽量化を実現したことだ。

 ボンカタイツを例にとると、撥水加工を施した新素材RXへビーフリースをメーンに、ストラタゴンウルトラ防風素材をももやひざ、ヒップ周りに効果的に配置。冷たい外気を通さず、ライディング中に体で発生する熱は外に排出することで汗冷えを防ぎ、水濡れによる寒さも防いでくれる。しかも、かさばらないので、軽さと保温性を高い次元で融合することに成功しているのだ。

複雑なカッティングとパターン数の多さが目を引くボンカタイツの膝まわり。風の当たりやすい前面には防風素材、風が当たりにくいひざ裏部分は通気性に優れた素材を採用するなど、適材適所の素材を使い分けている複雑なカッティングとパターン数の多さが目を引くボンカタイツの膝まわり。風の当たりやすい前面には防風素材、風が当たりにくいひざ裏部分は通気性に優れた素材を採用するなど、適材適所の素材を使い分けている
ボンカタイツの裾部分には、ウエットスーツを思わせる防水素材が採用されている。濡れやすい足首まわりの防水性能を高め、脚から全身が冷えるのを防ぐ工夫だボンカタイツの裾部分には、ウエットスーツを思わせる防水素材が採用されている。濡れやすい足首まわりの防水性能を高め、脚から全身が冷えるのを防ぐ工夫だ
アソスではアンダーウェアのスキンフォイルもシーズンごとにバリエーションを用意。ジャケットとアンダーで違うシーズンのモノを組み合わせることで、微妙な温度調整も可能だアソスではアンダーウェアのスキンフォイルもシーズンごとにバリエーションを用意。ジャケットとアンダーで違うシーズンのモノを組み合わせることで、微妙な温度調整も可能だ
アソスのラインナップで最高の防寒性能を誇る厳寒期向けのボンカシリーズ。タイツ・ジャケットとも、寒さに弱い人や冬場は比較的低強度で走る人に向いている アソスのラインナップで最高の防寒性能を誇る厳寒期向けのボンカシリーズ。タイツ・ジャケットとも、寒さに弱い人や冬場は比較的低強度で走る人に向いている
黒基調のタイツに対し、ジャケットにはモノトーンベースに鮮やかな差し色が入るのがここ数年のアソスのトレンド。ハブジャケットには鮮やかなライムグリーンもラインナップされる黒基調のタイツに対し、ジャケットにはモノトーンベースに鮮やかな差し色が入るのがここ数年のアソスのトレンド。ハブジャケットには鮮やかなライムグリーンもラインナップされる

フィッティングも進化 毎日着るモデルはゆったりめに

S7タイツは、これまでと違い足首のループを廃し、さらにフィット感を向上。裾部分の作りもモデルによって異なるなど、こだわりを感じさせる。左がボンカタイツ、右がハブタイツS7タイツは、これまでと違い足首のループを廃し、さらにフィット感を向上。裾部分の作りもモデルによって異なるなど、こだわりを感じさせる。左がボンカタイツ、右がハブタイツ

 旧世代のモデルとS7世代のタイツを比べると、外観上で明らかに異なるポイントがある。それはこれまでのアソスのウィンター用タイツにはあった足首部分のループを廃したことだ。

 アソスによると、この方が快適性を高めることができるという。

 改良はこれだけにとどまらない。ループを廃することでフィット感が損なわれないよう、S7ショーツに採用されている伸縮性に優れた素材を採用することで、快適性とともに優れたフィット感も実現している。

 モデルによって異なるフィッティングを採用しているのも特徴だ。ボンカタイツやハブタイツは通常のややタイトめのフィットだが、ミレタイツは毎日快適に着られるよう、ややゆったりめのフィットを採用している。

◇      ◇

 今回はタイツのテクノロジー面を中心にS7世代のタイツを見てきた。

 次回は、各モデルを実際に使ってみた上で、その印象や僕が愛用する旧モデルからの進化のポイント、着こなしのアイデアなどを紹介する。

アソス S7タイツラインナップ

■LL.ボンカタイツ_S7

LL.ボンカタイツ_S7LL.ボンカタイツ_S7

 世界中のウェアメーカーのベンチマークとなる、S7世代のASSOSウィンタータイツの最高峰モデル。暖かさをそのままに前世代モデルより大幅に軽量化。運動性が大幅に向上した。

サイズ:XS, S, M, L, XL, XLG, TIR
カラー:blockBlack
クライマレンジ:WINTER
フィット:レギュラーフィット
推奨使用温度帯:-4℃~8℃
メーンテキスタイル:RX Heavy
素材:70% PA, 17% PES, 13% EA
パターン:7 textiles – 14 patterns – 9 components
パッド:Cento S7 ゴールデンゲート
メーカー希望小売価格:49,600円+消費税

■LL.ミレタイツ_S7

LL.ミレタイツ_S7LL.ミレタイツ_S7

 購入しやすい価格を実現した非常に暖かいS7世代のスタンダードウィンタータイツ。比較的ゆったり着こなせるコンフォートフィットを採用し、履きやすく毎日のライドにぴったり。

サイズ:XS, S, M, L, XL, XLG, TIR
カラー:blockBlack
クライマレンジ:WINTER
フィット:コンフォートフィット
推奨使用温度帯:-4℃~8℃
メーンテキスタイル:RX Heavy
素材:80% PA, 15% EA, 5% PES
パターン:4 textiles – 9 patterns – 9 components
パッド:Mille S7 ゴールデンゲート
メーカー希望小売価格:29,800円+消費税

■LL.ハブタイツ_S7

LL.ハブタイツ_S7LL.ハブタイツ_S7

 暖かい地域のユーザーにぴったりのS7世代のアーリーウィンターロングタイツ。薄手で暖かく、非常に動きやすいので、ウィンターシーズンでも運動量の多い方におすすめ。パッド付きとパッドなしのモデルをラインナップし、パッドなしのモデルは手持ちのショーツの上に履くことができる。

サイズ:XS, S, M, L, XL, XLG, TIR
カラー:blockBlack
クライマレンジ:EARLY WINTER
フィット:レギュラーフィット
推奨使用温度帯:6℃~14℃
メーンテキスタイル:RX Medium
素材:61% PA, 21% PES, 18% EA
パターン:7 textiles – 12 patterns – 11 components
パッド:エキップS7 ゴールデンゲート
メーカー希望小売価格:パッド付き 39,800円+消費税、パッドなし 36,800円+消費税

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