スマートフォン版はこちら

サイクリスト

その破壊力はメガ粒子砲級?レザインの最新ライトを試用インプレッション 1500ルーメンは車のヘッドライト並の明るさ!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 すっかり秋めいて、日が暮れるのが早くなってくると、ライトのお世話になる機会が増えます。最近はコンパクトながら高性能なLEDライトも多くなってきました。そこで2回に分け、アメリカのアクセサリーブランド「LEZYNE」(レザイン)の最新ライトのインプレッションを行っていきます。(中山順司)

パワフル極まりない“キャノン砲”、これさえあればどこへでも行ける自信があります Photo: Junji NAKAYAMAパワフル極まりない“キャノン砲”、これさえあればどこへでも行ける自信があります Photo: Junji NAKAYAMA

最上級モデルは脅威の1500ルーメン

 ふだん私は300ルーメンのライトとコンパクトなリアフラッシャーを使っています。街中での明るさに不満はないものの、「車からちゃんと見えているか? 街の光に溶けこんで、見落とされていないか?」という不安があります。街灯がほぼゼロの川沿いや、田舎の峠で遭遇する真っ暗闇のトンネルでは、もうちょっと明るさがほしくなりますね。

 さて、今回インプレッションするライトは、ふたつ。ひとつは1500ルーメンを誇る最上級LEDライト、「DECA DRIVE1500 XXL」。

パッケージに収まる「DECA DRIVE1500 XXL」。1500ルーメンの凄さがこの時点では分からない Photo: Junji NAKAYAMAパッケージに収まる「DECA DRIVE1500 XXL」。1500ルーメンの凄さがこの時点では分からない Photo: Junji NAKAYAMA
1500~150ルーメンの間で選べる多彩なモード Photo: Junji NAKAYAMA1500~150ルーメンの間で選べる多彩なモード Photo: Junji NAKAYAMA

 もうひとつの「STRIP DRIVE PRO」は、100ルーメンの縦型5LEDリアフラッシャー。

「STRIP DRIVE PRO」は見た目より軽く、表面が(気持ち)モッチリしています Photo: Junji NAKAYAMA「STRIP DRIVE PRO」は見た目より軽く、表面が(気持ち)モッチリしています Photo: Junji NAKAYAMA
縦長で光る面積が広い! Photo: Junji NAKAYAMA縦長で光る面積が広い! Photo: Junji NAKAYAMA

 ちなみに「ルーメン」とは光の量の単位で、「数値が高い=より明るい」です。ワットという単位もありますが、「消費電力」であって光量を表す単位ではありません。LEDはもともと消費電力が少ないので、ワットは単位としてふさわしくなく、代わりにルーメンが使われているそうです。ちなみに「1500ルーメン」は、自転車のライトとしては規格外で、ムチャクチャに明るい!と思ってもらえばOKです。

1500ルーメンを顔に向かって浴びせてみたら…

 DECA DRIVE1500 XXLはアルミ二ウムボディ(247g)でズッシリとした重厚感です。LEZYNEはアメリカのブランドですが、立ち上げたのはドイツ人だそうで、そう言われるとデザインにはドイツっぽさが感じられますね。充電池は内蔵式で、USB充電するのですが、防水仕様だけあって差込口がかなり奥にあり、カバーが分厚いです。

充電口のフタが分厚く、がっちり食い込んでいて防水力はバッチリ Photo: Junji NAKAYAMA充電口のフタが分厚く、がっちり食い込んでいて防水力はバッチリ Photo: Junji NAKAYAMA
ものすごく奥にマイクロUSBの差込口が Photo: Junji NAKAYAMAものすごく奥にマイクロUSBの差込口が Photo: Junji NAKAYAMA

 最長モードなら35時間も使用可能で、本格的なブルベにも投入可能。バッテリーインジケーターを兼ねる電源スイッチはライト上部にあり、オン・オフはカンタンで、残量もひと目でチェックできます。さらに、ハンドルバーマウントが2種類(25.4mmと31.8mm用)付属され、バーテープの上から巻けるのも利点。

マウントが2種類あるので、複数台のバイクで兼用も可能 Photo: Junji NAKAYAMAマウントが2種類あるので、複数台のバイクで兼用も可能 Photo: Junji NAKAYAMA
キャノン砲のような存在感 Photo: Junji NAKAYAMAキャノン砲のような存在感 Photo: Junji NAKAYAMA

 「1500ルーメンとは、いったいどれほどの明るさなのだろう?」と思い、試しに顔に向けて浴びせてみたら、目の前が真っ白になり、視力回復に数分かかりました…。(マネ厳禁です!)

コードレス&USBで充電できるリアフラッシャー

 STRIP DRIVE PROは、私物のリアフラッシャーより光る面積が広いです。見た目の割にけっこう軽く(69g)、日中のライドの安全性を向上させるデイフラッシュモードが搭載されているので、昼夜を問わずに使えます。

USBと刻印されたフタをグッと抜くと… Photo: Junji NAKAYAMAUSBと刻印されたフタをグッと抜くと… Photo: Junji NAKAYAMA
USB差込口が現れます Photo: Junji NAKAYAMAUSB差込口が現れます Photo: Junji NAKAYAMA

 充電方法はキャップを取り外してUSBに挿すだけなのでケーブルは不要。出先のパソコン経由で充電するとき、「ケーブル忘れた…」の心配がありません。さらに、防水性と衝撃吸収性を備えたシリコンコーティングが施されます。

 シリコンストラップがワイドで伸縮性があって、シートポストでもシートステーでも好きな場所に装着できます。エアロシートピラーに沿って安定させる溝も掘られてあるので、バイクの種類を選びません。もちろん、ミニベロのシートポストでも問題なし。1つを複数のバイクで使い回しできますね。点滅パターンが豊富で、エコノミー、エンデューロモード以外にも6パターンから選べます。

シートステーに取り付けるときは、「右側」ですよ(左側通行なので) Photo: Junji NAKAYAMAシートステーに取り付けるときは、「右側」ですよ(左側通行なので) Photo: Junji NAKAYAMA
丸型のシートポストにも難なく付きます Photo: Junji NAKAYAMA丸型のシートポストにも難なく付きます Photo: Junji NAKAYAMA

車のヘッドライト並の明るさ!

 ということで、2つのライトを愛車に装着してテストライドをしてきました。まずはDECA DRIVE1500 XXLから。

 スイッチを入れて呆れましたね。明るすぎます。マックス光量(1500ルーメン)で交通量の多い車道を走ってみましたが、「この光量ではむしろ対向車の迷惑になってしまう」と思い、2段階ほど光量を落としてちょうどよくなりました。(それでも十分すぎるほどですが)

夫婦揃って、「なんだ、この明るさは!」と驚愕 Photo: Junji NAKAYAMA夫婦揃って、「なんだ、この明るさは!」と驚愕 Photo: Junji NAKAYAMA
対向車に気を遣わざるをえないほどの、メガ粒子砲のような照射力 Photo: Junji NAKAYAMA対向車に気を遣わざるをえないほどの、メガ粒子砲のような照射力 Photo: Junji NAKAYAMA

 妻に撮影させたところ、「車のヘッドライトと同じくらい眩しいよ!」と仰天していました。すれ違う複数のオートバイの人たちに、「え?チャリなの?」って二度見されましたしね(笑)。正面から見ると、まるで巨大な火の玉が近づいてくるようで、通過するまで自転車とは思えないようです。

火の玉が飛んで来るようにしか見えない… Photo: Junji NAKAYAMA火の玉が飛んで来るようにしか見えない… Photo: Junji NAKAYAMA
車のヘッドライト並に明るすぎて、信号待ちでジロジロ見られてしまいます Photo: Junji NAKAYAMA車のヘッドライト並に明るすぎて、信号待ちでジロジロ見られてしまいます Photo: Junji NAKAYAMA
むしろ、車のヘッドライトより照射面積が広い Photo: Junji NAKAYAMAむしろ、車のヘッドライトより照射面積が広い Photo: Junji NAKAYAMA
今まさに、かめはめ波を発射しそうな輝き方 Photo: Junji NAKAYAMA今まさに、かめはめ波を発射しそうな輝き方 Photo: Junji NAKAYAMA

 後で写真を見て、“火の玉”の意味がわかりました。まるでかめはめ波を出しながら走っているように見えるのです。妻は、「DECA DRIVE1500 XXLが2個あったら、車が運転できちゃうかも」と言っていましたが、あながち大げさな表現ではないと感じました。

 街中で1500ルーメンは明るすぎます。街中ならエコノミーモードの250ルーメンで、街灯の少ない田舎道でもエンデューロモードの600ルーメンで充分でしょう。

真っ暗なサイクリングロードでは超安心

 街灯のないサイクリングロードでも試しましたが、ここですら明るすぎると思いました。が、明るいことはいいことです。自分の視界が広々と確保されるので、路面の穴や車止めを遠くから認識できます。

 ただ、正面からくるランナーやママチャリの方々が眩しそうな素振りを見せていました。恐るべし、1500ルーメンの底力。状況に応じて、適切な光量に調節してください。

遠くから近づいてくる、異様に明るい何か Photo: Junji NAKAYAMA遠くから近づいてくる、異様に明るい何か Photo: Junji NAKAYAMA
何が走ってくるのか、まったくわかりません Photo: Junji NAKAYAMA何が走ってくるのか、まったくわかりません Photo: Junji NAKAYAMA
この至近距離でも、目では自転車だとわかりません Photo: Junji NAKAYAMAこの至近距離でも、目では自転車だとわかりません Photo: Junji NAKAYAMA
ターミネーターが未来から現代に送られてくるシーンって、こんなじゃなかったでしたっけ? Photo: Junji NAKAYAMAターミネーターが未来から現代に送られてくるシーンって、こんなじゃなかったでしたっけ? Photo: Junji NAKAYAMA

リアフラッシャーは点より面で光るタイプがベター

 タテ5列に光ると目立ちますね。今使っている“点で光る”タイプは、光量はそこそこあるのですが、面積が狭いので車に認識されているかどうか不安がありました。STRIP DRIVE PROであれば光量も面積も十分なので、イヤでも目についてしまいます。

 100ルーメンという光量も、リアフラッシャーとしては十分です。2mほどの距離からiPhoneで撮影しようとしたら、光量が多すぎて画面が真っ赤に染まり、何度も撮り直したほどでした。

距離をあけないと撮影できないくらい眩しいリアフラッシャー Photo: Junji NAKAYAMA距離をあけないと撮影できないくらい眩しいリアフラッシャー Photo: Junji NAKAYAMA
街灯の少ない市街地でも、ものすごく目立つので安心 Photo: Junji NAKAYAMA街灯の少ない市街地でも、ものすごく目立つので安心 Photo: Junji NAKAYAMA

荒れた路面でもズレない、強力な固定力

 実は、これまで「ロードバイクのシートステーにリアフラッシャーを付けるのは苦手」だったんです。理由は、走行中にリアフラッシャーの向きが変わり、スポークに巻き込まれる恐怖があったからです。なんとなく、怖くないですか?

スイッチは上に向けて取り付けましょう Photo: Junji NAKAYAMAスイッチは上に向けて取り付けましょう Photo: Junji NAKAYAMA
USB接続側を下に向けると電源オンオフがしやすいです Photo: Junji NAKAYAMAUSB接続側を下に向けると電源オンオフがしやすいです Photo: Junji NAKAYAMA

 STRIP DRIVE PROは幅広ストラップが面でしっかりと固定してくれます。実際に走るまでは不安でしたが、ロードバイクとミニベロ(のシートポスト)に装着して荒れた路面を50kmほど走り、ビクともしなかったので、「STRIP DRIVE PRO ならシートステーにつけっぱなしでも大丈夫だ」と安心できました。

細いチェーンステーにもがっちり食いつく固定力 Photo: Junji NAKAYAMA細いチェーンステーにもがっちり食いつく固定力 Photo: Junji NAKAYAMA
ミニベロのシートポストにも使えて、バイクを選びません Photo: Junji NAKAYAMAミニベロのシートポストにも使えて、バイクを選びません Photo: Junji NAKAYAMA

結論

 DECA DRIVE1500 XXL もSTRIP DRIVE PROも、予想をはるかに上回る性能で、心底驚きました。日々の通勤、休日のロングライドはもちろん、真っ暗闇のトンネルや夜のサイクリングロード、夜通し走るブルベまで、この2つさえあれば万全だと思います。唯一難点を挙げるとすれば、DECA DRIVE1500 XXL はやや大きくて重いこと、くらいでしょうか。

 さて、次回は同じくLEZYNEの中間グレードのライト、「Hecto Drive 300XL」と「Marco Drive 600 XL」をテストします。

中山 順司中山 順司(なかやま・じゅんじ)

ロードバイクをこよなく愛するアラフォーブロガー。ブログ「サイクルガジェット」を運営。”徹底的&圧倒的なユーザー目線で情熱的に情報発信する”ことがモットー。ローディーの方はもちろん、これからロードバイクを始めようかとお考えの方が、「こんなコンテンツを読みたかった!」とヒザを打って喜ぶ記事をつくります。

関連記事

この記事のタグ

ライト レザイン

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

わたしらしく自転車ライフ

スペシャル

SBAA動画

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載