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SRAMグループ製品が新販売体制へ 国内代理店に決まった「ダートフリーク」に聞く今後の展開

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 バイシクル・コンポーネントの世界トップブランドの一角を占める「SRAM」(スラム)。その新たな国内販売代理店が、愛知県瀬戸市の「ダートフリーク」に決まった。ほかにROCKSHOX(ロックショックス)、AVID(エービッド)、TRUVATIV(トゥルバティブ)、ZIPP(ジップ)など、いわゆるSRAMグループの製品群を取り扱う。

「ブエルタ・ア・エスパーニャ2012」で総合優勝したアルベルト・コンタドールのマシンに搭載されていたSRAMレッド(砂田弓弦撮影)「ブエルタ・ア・エスパーニャ2012」で総合優勝したアルベルト・コンタドールのマシンに搭載されていたSRAMレッド(砂田弓弦撮影)

 日本ではこれまで、SRAMグループの製品はジャイアントが代理店となって販売されてきた。しかし2012年6月30日で代理店契約を終了するという発表があり、その後の帰趨が注目されていた。

 ダートフリークは、自転車業界には馴染みが薄い企業だが、オフロードバイクの世界ではFOXやSHIFT、SMITH製品をはじめ、アパレルからハードパーツまで多くのブランドを輸入・販売し、またオリジナルのパーツやアクセサリなども充実している業界大手である。

 また自転車関連では、2011年よりオリジナルブランド「LITEC」(ライテック)を立ち上げて参入。カーボンフレームやカーボンパーツ、チタンフレームなどの開発、販売を行っている。 同社によると、SRAMグループの製品は2012年11月1日に受注を開始し、12月より販売を開始する予定という。

 SRAMグループ製品の販売展開などについて、ダートフリークに話を聞いた。

自転車市場は伸びしろのあるカテゴリー

 ーーまず、自転車業界には馴染みが薄いダートフリークについて教えて下さい。
 「弊社は操業22年になります。モータースポーツの、オフロードバイク関係だけを取り扱う企業としてやってきました。日本国内には競合の企業がいくつもありましたが、今は少なくなって、弊社を含めて3社ぐらいでしょうか。そんな中で、輸入商品の販売だけではなく、自社で商品開発をしているのはウチだけだと思います。設計、開発から行い、中国にある自社工場で生産して販売しています」

 ーーなぜ自転車業界に参入することになったのでしょうか。オフロードバイクの市場は、マウンテンバイク等の市場に比べると大きいように思うのですが
 「ライテック製品で参入したのは去年ですが、企画自体は3年前から取り組んできました。自転車業界の方々からはよく質問される事ですが、モーターバイクの市場規模は、10年前に比べると1/5になったと言われています。それに比べるとマウンテンバイクなどの市場はまだ我々にも入り込む余地があるんじゃないか、少なくとも伸びしろのあるカテゴリーだと考えました。また、弊社はFOXブランドのモータースポーツラインに加えて、2年前に自転車ラインも扱う事になりました。ライテックの立ち上げ以前から自転車関係の取り扱いは始まっていたのです」

 ーーライテックは、実質的には今年から販売が始まったブランドですが、すでに多くの自転車愛好家が知っています。そこには試乗車の貸し出し、レースやイベントへのブース出展などを精力的に行ってきたことが背景にあると思います
 「なんと言っても、まだ新しいブランドなんですよね。ユーザーさんからみれば、かなり怪しい、よくわからないブランドだと思うんです。そこで、まずは私達の製品を知ってもらおうと努力しています。新しいブランドなので、まずやらなければならないことでした」

 ーー今回、SRAMグループの国内販売代理店に決まりました。どういった経緯で手を組むことになったのでしょうか
 「どうもSRAMグループの代理店が変わる事になるらしい、という話を聞いたのは4月頃だったと思います。そこで、アジアのSRAMに問い合わせてみたところ、(次の代理店は)まだ決定していないというお話だったので、弊社も手を上げる事にしたのです。正直に言いますと、どうしても弊社がやりたい、と言うほど積極的ではなかったですし、その時はまさか弊社に決まる事になるとは思っていませんでした。正式に決定するまでの経過は、弊社にはわからない事も含めて色々あったと聞いていますが、最終的に契約を交わす事ができました」

クイックデリバリーを実現する

 ーーユーザーや販売店の側にしてみると、商品の供給や保証、アフターサポートが気になるところです
 「これはオフロードバイクの分野でもやってきた事ですが、弊社の方針として、とにかく在庫を持つというのが基本になります。注文が入った物だけを取り寄せる、というのは弊社のスタイルではありません。倉庫を持って、在庫を持って、クイックデリバリーを実現することが大切だと考えています」

 ーーSRAMグループにはロックショックスなどサスペンション関係の商品があります。これらのメンテナンスやサポートはどのようにお考えですか
 「サスペンションに関しては、モータースポーツの分野でも長年取り扱ってきた経験があります。自転車とバイクの違いはありますが、社内にもそういう商品を扱える部門があって、サスペンションメーカーから転職してきたスタッフなどもいますので、構造的な知識などに関しては心配していません。また、SRAMの方からもトレーニングメニューや研修の話を頂いていますので、今までと同等以上の対応をできるように考えています」

 ーーダートフリークのこれまでの商品展開から見ると、SRAMグループでもマウンテンバイク系の製品を中心としていくような印象を受けますが、スラムのコンポーネント製品ではロードバイクユーザーにも多くのファンがいます。ロード系のショップ等、販売網がまだ築かれていない部分に関してはどのようにお考えですか
 「これまでの流れから言っても、今のところ弊社のお取り引き先に関してはマウンテンバイク系のショップが多いと言う事実があります。しかし、ロードコンポの需要も当然しっかりとカバーしていきたいと思います。できるだけ多くのショップに、気軽にお取り扱い頂けるような体制をこれから作っていく必要を感じています」

 ーー例えばジャイアントと(SRAMグループ製品の)取り引きがあったショップは、そのままダートフリークが引き継ぐといったようなプランはあるのでしょうか
 「今のところ、その辺りはまだ未定なんです。弊社は販売店と契約するにあたって、何かの条件を付けるつもりはありません。ただ、まったくスラムの事を知らないショップなんかがメカニカルな商品を扱う事によって、ユーザーに迷惑がかかってはいけないので、ある程度のランク付けのような制度は設けるかもしれません。それにしても、基本的には商品が欲しいショップであれば、弊社はとにかく(商品を)出す、というスタンスでやっていくつもりです」

MTBチームでJシリーズに参戦

 ーーSRAMグループの製品において、これは扱いませんというような物はありますか
 「それはありません。全てを扱うつもりで準備しています」

 ーーSRAMグループにはレースギアとしての性格を持った製品がたくさんあります。レース活動について何かプランはありますか
 「オフロードバイクでもそうですが、弊社はもともとレースが大好きな会社ですから、レースサポートに関しては若手の育成も含めてしっかりやっていきたいと考えています。まずはマウンテンバイクからですけれど、チームをやっていく事も決まっています。Jシリーズ、ウイングヒルズ大会からは元ダウンヒル日本チャンプである安達靖がライダーとして参戦する事になりました。やるからにはチャンピオンを獲れるような体制を作っていこうと思います。また、チーム以外でも、レース会場ではSRAMユーザーをサポートできるような体制を考えますのでご期待下さい」

 ーー最後になりますが、自転車業界においては新規参入という目で見られている事と思います。SRAMグループ製品を扱っていく事に関して、意気込みを教えて下さい
 「弊社はどこからどう見ても(自転車業界にとっては)新規参入だという事実は自覚しています。なので、これからはたくさんの方々と仲良くしていく必要があると思いますが、スラムのシェアを拡大するために全力をあげて取り組む中で、時には戦わないといけないような場面も出てくると思います。その辺りはモータースポーツの分野でも失敗を含めて多くの経験をしてきたので、それらをうまく生かせるようにしたいです。そして何よりも、ユーザーが考えておられるであろう不安を払拭して、安心してスラム製品を使って頂けるように努力したいと思っています」

■SRAMグループ製品に関する問い合わせ先(11/1まで)
株式会社ダートフリーク
〒489-0005 愛知県瀬戸市中水野町2-30
(代表)0561-86-8301

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