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バイクインプレッション2015「PINARELLO DOGMA K8-S」 リアサスペンションを搭載した“北のクラシック”用ドグマ

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 イタリアのレーシングブランド、ピナレロは、2015年4月のツール・ド・フランドルにサスペンションユニットを搭載した新機種を投入した。「DOGMA K8-S」はリア・トライアングルにサスペンションを組み込み、悪路での快適なライディングを実現した、最新鋭のフレーム。サスペンションユニットの重量をわずか95gに抑えることで、フレーム重量はノーマルフレームと遜色ない1kgを切る軽量な仕上がりとなっている。

PINARELLO DOGMA K8-S(ピナレロ ドグマK8-S) Photo: Masami SATOUPINARELLO DOGMA K8-S(ピナレロ ドグマK8-S) Photo: Masami SATOU

PINARELLO DOGMA K8-S(ピナレロ ドグマK8-S)
価格:840,000円(フレームセット・レギュラーカラー、税抜)
   918,000円(フレームセット・イエロー、税抜)
サイズ:44SL, 46.5SL, 50, 51.5, 53, 54, 55, 56, 57.5, 59.5(C-C)
カラー:チームスカイ、カーボンレッド、カーボンイエローフルオ、BOB、イエロー

問い合わせ先:ピナレロジャパン http://www.pinarello.jp/

スペック

フレーム:Carbon T1100-1K Nanoalloy™ Torayca®
フォーク:ONDA™ F8 Carbon T1100-1K Nanoalloy™ Torayca®
変速機:シマノ・デュラエースDi2(F)&(R)
ギヤ:シマノ・デュラエース 50×34T、11-28T(11s)
ホイール:フルクラム・レーシングゼロ
重量:7.1kg(51.5サイズ完成車)

その重量が気になる「DSS 1.0, Dogmaサスペンション・システム」だが、わずか95gで、フレームも990gという軽量さに仕上がっている Photo: Masami SATOUその重量が気になる「DSS 1.0, Dogmaサスペンション・システム」だが、わずか95gで、フレームも990gという軽量さに仕上がっている Photo: Masami SATOU
前三角はフラッグシップ機のドグマF8のテクノロジーをそのままに受け継いでいる Photo: Masami SATOU前三角はフラッグシップ機のドグマF8のテクノロジーをそのままに受け継いでいる Photo: Masami SATOU
リア三角にはサスペンションユニットのほか、荒れた路面の上でも快適な走行フィールを実現するFLEXSTAYS™を採用 Photo: Masami SATOUリア三角にはサスペンションユニットのほか、荒れた路面の上でも快適な走行フィールを実現するFLEXSTAYS™を採用 Photo: Masami SATOU

インプレッション BY 松尾修作・米山一輝

米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm Photo: Masami SATOU米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm Photo: Masami SATOU

米山 サスペンションユニットの搭載は、重量の増加が真っ先にイメージされるけれど、重量面は軽量クラスのロードバイクといっていいレベルに抑えられているから驚く。

松尾 そうですね。このバイクの最大のトピックスであるサスペンションですが、サドルにまたがると、クッと沈むのを感じます。重量面以外ではトルクのかかり、パワーロスが懸念されましたが、漕ぎだすとパワー伝達に違和感のないバイクでした。

米山 またがった瞬間は「後輪のエアが抜けている?」と感じてしまうほど、わかりやすく沈み込む。走りだしてみるとショック吸収性が素晴らしいのはよくわかった。

松尾 上りやスプリントで力強く踏み込まなければ、ノーマルのロードバイクと同感覚に扱え、パワーロスは感じませんでした。チェーンステーが扁平で、ショックを逃がしながらもしっかりとした太さを持っているので、パワーがスポイルされないのでしょう。しっかりと路面にパワーを伝えられる剛性感もあります。

米山 うん、ピナレロらしい乗り味はある。ただ、オンロードでダッシュをするような走りのときは、粘るようなバックが若干過剰にも感じた。舗装路オンリーではやはりノーマルのドグマF8のほうがよく走るね。

松尾修作 NAUTS代表兼選手。元プロロードレーサーでヨーロッパをはじめ、アジアツアーやJプロツアーのレースを転戦した。脚質はオールラウンダーで、剛性が高いバイクよりはしなやかでも伸びのあるバイクを好む。身長175cm Photo: Masami SATOU松尾修作 NAUTS代表兼選手。元プロロードレーサーでヨーロッパをはじめ、アジアツアーやJプロツアーのレースを転戦した。脚質はオールラウンダーで、剛性が高いバイクよりはしなやかでも伸びのあるバイクを好む。身長175cm Photo: Masami SATOU

松尾 ええ。でもドグマの名を冠しているとおり、ハンドリングやその他の特性はドグマを引き継いでいるので、安定して、芯のあるピナレロらしい乗り味ですね。加えて、荒れた石畳ではサスペンションが本領を発揮してしっかり仕事をします。ゴムのバンドがサスペンションの可動部にあり、作動量が見えたのですが、1~2cmくらいはサスが動いていました。

米山 ただ正直、日本の路面ではあまりサスペンションの出番はないかもしれない。いつものコースに石畳があるという人はあまりいないだろうし、舗装の質もずっといいから。かといって、いわゆるロングライド向けの快適ロードとして勧めるのも違うと思う。あくまでレーサータイプ。

松尾 ロングツーリングやブルベなどには適していると感じましたよ。 サスペンションは飾りではなく、リアセクションを中心にかなり良いです。またがった時の沈み込みだけでなく、走行中も細かい振動については感じづらいかもしれませんが、しっかり作動しています。凹凸のある路面ではバイクが跳ねすぎることなくペダリングできました。

米山 河川敷の整備されたサイクリングロードで100km走るのはなく、グラベルをガンガン走り回りたいようなライダーのほうが、このバイクの性能を楽しめる。良い意味で普通のバイクではなく、プロライダーのために突き詰めた作りなので、絶対的な個性を主張したい人にもいいだろう。

(編集 齋藤むつみ)

Photo: Masami SATOUPhoto: Masami SATOU

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