スマートフォン版はこちら

サイクリスト

バイクインプレッション2015「EDDY MERCKX MOURENX 69」 レーシーな遺伝子を秘めたエンデュランス系ミッドレンジ

  • 一覧

 ツール・ド・フランス総合優勝5回、ジロ・デ・イタリア総合優勝5回、ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝1回という驚異的な強さを誇ったベルギーの伝説の選手、エディ・メルクス。引退後に創設されたエディ・メルクス社は、メルクスの長年の経験に基づいた、選手が求めるべきレーシングバイクを作り続けている。今回試乗したのは、中級グレードで、エンデュランス向けに仕立てられた衝撃吸収性の良いモデルとなっているフルカーボンバイク「ムーラン69」だ。

EDDY MERCKX MOURENX 69(エディ・メルクス ムーラン69)EDDY MERCKX MOURENX 69(エディ・メルクス ムーラン69)

EDDY MERCKX MOURENX 69(エディ・メルクス ムーラン69)
価格:318,000円(完成車、税抜)
サイズ:42、45、48cm
カラー:ブルー/ブラック/ホワイト
問い合わせ先:深谷産業 http://www.fukaya-sangyo.co.jp/eddymerckx/

スペック

フレーム:カーボン CL+300/400 OSR
フォーク:フルカーボン
変速機:シマノ・105(F)&(R)
ギヤ:シマノ・105 50×34T、11-28T(11s)
ホイール:フルクラム・レーシングスポーツ
重量:8.05kg

シートチューブの形状に合わせたシートピラーはオリジナルで、後ろ側のピンで固定し、ピラー下部にはスリットが施されているシートチューブの形状に合わせたシートピラーはオリジナルで、後ろ側のピンで固定し、ピラー下部にはスリットが施されている
ダウンチューブは中央にひねりが加えられ、理想の走りを追求しているダウンチューブは中央にひねりが加えられ、理想の走りを追求している
ダウンチューブから繋がるマッシブなチェーンステーと、エンドに向かって太さが変わる独特のシートステー形状が特徴的だダウンチューブから繋がるマッシブなチェーンステーと、エンドに向かって太さが変わる独特のシートステー形状が特徴的だ

インプレッション BY 松尾修作・米山一輝

松尾修作 NAUTS代表兼選手。元プロロードレーサーでヨーロッパをはじめ、アジアツアーやJプロツアーのレースを転戦した。脚質はオールラウンダーで、剛性が高いバイクよりはしなやかでも伸びのあるバイクを好む。身長175cm松尾修作 NAUTS代表兼選手。元プロロードレーサーでヨーロッパをはじめ、アジアツアーやJプロツアーのレースを転戦した。脚質はオールラウンダーで、剛性が高いバイクよりはしなやかでも伸びのあるバイクを好む。身長175cm

米山 史上最強のレーサー”エディ・メルクス”といえば、フレームはもちろんのこと、パーツやポジションを含めて、機材にとてつもなくこだわりをもっていたことで有名だ。フレーム素材の移り変わりと進化の流れの中で、その名を冠したこのベルギーブランドが、どのようなバイクを作っているのかは興味どころ。

松尾 プロジオメトリーというレース用デザインのなかで、「ムーラン69」はエンデュランス向けの設計とのことでしたが、意外なほどにレーシーな面もあって、バランスの取れたバイクでした。

米山 パーツチョイスを含めて、軽さやダイレクト感はやや少ない。ホイールが重いのは、明らかに走りに影響していたので、コスト面がクリアになるのならば、ここはアップグレードしたいところ。

松尾 フレーム自体は加速の鋭さはないものの、中速域までの伸びがよく、レーシーながらコンフォート性能が高いのでバランスに優れていました。ダウンチューブの造形が独特で、縦方向に長いヘッド周りでヘッドの剛性をあげて、BB周りでは横方向にチェンジさせてより弾力のある踏み味にしているのかなと。減振に凝った造形は見られず、カーボン素材は振動吸収性もよく、弾性は低めに感じ、素材そのものでコンフォート性能を出しているようでした。

米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm

米山 乗り心地はまあまあ良し。高速域に入っても、押し付けがましくなく安定感あった。手先から足先までねじれ感が少なく、誰もが乗りやすい1台だろう。

松尾 フレーム形状で剛性を演出し、重ったるさを感じさせなかったのは良い印象でした。スプリントをしてみると、最後のひと踏みでもう少しパリッとしていてもいいなぁと思うことはありますが、1000w以上の話なのでそこまで必要はほとんどないと思いますし、振動吸収性と速さを高いレベルで実現していることほうが魅力でしょう。

米山 トップチューブ後ろからのワイヤーが結構脚に当たるのが、個人的には気になった。人によると思うけど、内股気味の人は要注意。

松尾 フレームの造形は、間近で見ると独特な部分が多かったですね。走りとしてはビギナーから中級者が必ず満足できるバイクだと思います。

merckx-7

TEXT BY 齋藤むつみ / PHOTO BY 佐藤正巳


現在募集中のイベント情報

関連記事

この記事のタグ

エディ・メルクス バイクインプレッション

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

イベント情報:千葉競輪パワースポーツ講座

スペシャル

SBAA動画

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載