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学生たちが創造的なデザインを実現ファブリックのサドル「セル」に似合うフレームが完成 デザインコンテストの発表会開催

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 「東京サイクルデザイン専門学校」(TCD)の学生たちが、サイクルアクセサリーブランド「fabric」(ファブリック)のサドル「CELL」(セル)に似合うフレームづくりを競うコンテスト「デザインアワード」の完成発表会が7月に同校で開かれ、若者たちが手がけたこだわりのフレームがお披露目された。

東京サイクルデザイン学校の学生が、ファブリックのサドル「セル」に似合うフレームをデザイン・製作した東京サイクルデザイン学校の学生が、ファブリックのサドル「セル」に似合うフレームをデザイン・製作した

個性的な作品をプレゼンテーション

 コンテストの課題は、英国発のファッショナブルなサドル「セル」から連想されるイメージをもとに、フレームをデザインすること。そこで学生たちは、透明でクッション性のあるカバーと六角形のエアセル、曲線美を感じさせるサドル形状などに着目し、個性的なフレームデザインに反映させた。またユーザーのターゲットを年齢、性別、ライフスタイルなどを班ごとに細かく設定して、その人に合わせたデザインや機能性をもたせることも求められた。

コンテストの課題に用いられたブルーの「セル」コンテストの課題に用いられたブルーの「セル」

 発表会では、4、5人で構成されるA~I班までの9チームが順番にプレゼンテーションに臨んだ。コンテストの初期段階から学生たちを見守ってきたファブリック・ジャパンの池田新(あらた)社長は、「実際にフレームが出来上がると、絵で見たものが現実になった迫力がある」と感心した様子。一方で、作品によっては「コンセプトが突きつめられていないので、一貫性のないフレームになっている」とも指摘し、学生たちの将来の製作活動に役立つようアドバイスを送った。

プレゼンテーションで審査の質問に答える学生プレゼンテーションで審査の質問に答える学生
発表会に出席したファブリック・ジャパンの池田新社長発表会に出席したファブリック・ジャパンの池田新社長

9月の最終審査で1位を発表

 完成したフレームやプレゼンテーションの内容はファブリック創立者のニック・ラーセン氏に伝えられ、後日、ラーセン氏らの審査によって最終選考に進む4チームが決定した。

■TEAM E「HEXAGON BIKE」(ヘキサゴン・バイク)

フレーム全体で六角形を表現した「ヘキサゴン・バイク」フレーム全体で六角形を表現した「ヘキサゴン・バイク」

 テーマは六角形。トップチューブを折れ曲がったような形状にし、チェーンステーとシートステーを結ぶパイプを設けることで、フレーム全体で六角形を表現した。男女を問わず、「他の人と同じものはいや」と個性的なファッションを志向するユーザー層を想定している。

■TEAM F「FUSION」(フュージョン)

六角形を蜂の巣のように並べた際の結合部をイメージした「フュージョン」六角形を蜂の巣のように並べた際の結合部をイメージした「フュージョン」
プレゼンテーション後はパーツを外してフレームを保管したプレゼンテーション後はパーツを外してフレームを保管した

 ヘキサゴン・バイクと同様に六角形をモチーフにしながらも、こちらは蜂の巣のように辺と辺を重ね合わせた際の結合部に着目し、「フュージョン」(融合)と名づけた。一般的なフレームと違って三角形の集合体ではない構造のため、パイプに太さと厚みをもたせて剛性を確保。また、結合部の美しさを表現するためワイヤーを内蔵とし、見た目をすっきりさせることにもこだわった。

 フレームの設計を担当した小林大紀さんは、「横から見たときの迫力を出すためにチューブを楕円にしました。その分、厚みのある丸パイプをつぶすのが大変でした」と、思い描いたデザインを実現させるための苦労を語った。

■TEAM H「MIYABI」(ミヤビ)

扇子をイメージさせるフレームにした「ミヤビ」扇子をイメージさせるフレームにした「ミヤビ」
フレームに曲線を多く取り入れたフレームに曲線を多く取り入れた

 “雅”をテーマとする、若い女性をターゲットにしたフレーム。「セル」にデザインされている連続した六角形が、和柄の亀甲模様を連想させることから、和のテイストの象徴として扇子をモチーフにした。技術的には難しい曲線をあえて多く取り入れ、かわいらしさと華やかさを兼ね備えたデザインに仕上げた。また、女性でも乗りやすいようにと、トップチューブを下方に湾曲させてサドルへのまたがりやすさを向上させた。

■TEAM I「URBAN BEACH RACER」(アーバン・ビーチ・レーサー)

クラシックかつモダンな「アーバン・ビーチ・レーサー」クラシックかつモダンな「アーバン・ビーチ・レーサー」
内容を綿密に練りこんだプレゼンテーションで高い評価を受けたチーム内容を綿密に練りこんだプレゼンテーションで高い評価を受けたチーム

 都会的で少しリッチな30代後半の男性向けバイクとして、一見クラシックなスタイルながら斬新さも取り入れた。街乗りバイクと、浜辺を走るビーチレーサーを合わせた“Urban Beach Racer”(アーバン・ビーチ・レーサー)という新ジャンルがコンセプトだ。タイヤとハンドルバーは幅広で、がっしりとした印象を与える。またセルに似た柔らかい素材のエラストマーを、ハンドルやシートステーに埋め込み、一体感を演出している。

◇         ◇

 最終審査の結果は9月8日に発表される。また、最終審査に残った4つのバイクは、9月12日からファブリック取扱店で期間限定展示される予定だ。

(レポート 平澤尚威)

“海で最も強い生物”と言われる「シャチ」をイメージ“海で最も強い生物”と言われる「シャチ」をイメージ
女性をターゲットに、華やかさなデザインを目指した女性をターゲットに、華やかさなデザインを目指した
未来的なデザインや便利さを意識した未来的なデザインや便利さを意識した
トップチューブからシートステーに曲線をもたせたトップチューブからシートステーに曲線をもたせた
ダウンチューブとシートステーで流線型を表現ダウンチューブとシートステーで流線型を表現
コンテストではブルーの「セル」が使用されたコンテストではブルーの「セル」が使用された

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