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バイクインプレッション2015「GT GRADE ALLOY X」 どんな路面でも楽しい、油圧ディスク搭載のグラベルロード

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 フレームビルドを手掛けたゲーリー・ターナーの頭文字を取ったGT bicyclesは1979年設立。BMXやオフロードシーンで存在感を示してきたアメリカのバイクブランドだ。今回試乗した 「GRADE ALLOY X」は走る道を限定しない、オンオフどちらの路面にも対応する自由なバイク。ロード用タイヤから35Cのブロックタイヤまで履けるクリアランスを確保し、シマノ製のBR-RS785油圧式ディスクブレーキを搭載する。GTのトリプルトライアングルも健在で、このジャンルの注目車種だ。

GT GRADE ALLOY X(ジーティー グレード アロイ X)GT GRADE ALLOY X(ジーティー グレード アロイ X)

GT GRADE ALLOY X(ジーティー グレード アロイ X)
価格:228,000円(完成車、税抜)
サイズ:XS(510)、S(530)、M(550)
カラー:マットグレー
問い合わせ先:ライトウェイプロダクツジャパン http://www.riteway-jp.com/bicycle/gt/top.html

スペック

フレーム:Grade アルミニウム、ハイドロフォーム (トップ&ダウンチューブ)
フォーク:GT カーボン、カーボン コラム
変速機:シマノ・105(F)&(R)
ギヤ:FSA・Omega Mega EXO 52×36T、11-32T(11s)
ホイール:Jalco CR435(リム)+Formula Ultralight(ハブ)
重量:9.70kg(Sサイズ完成車・ペダル無し)

GRADEの上位機種と同様、カーボンフォークはコラムまでカーボン素材を採用。ストレート形状だが、先端で前にオフセットしている。フロントハブの保持には高剛性のスルーアクスルを採用GRADEの上位機種と同様、カーボンフォークはコラムまでカーボン素材を採用。ストレート形状だが、先端で前にオフセットしている。フロントハブの保持には高剛性のスルーアクスルを採用
トリプルトライアングルのリンク部分はGTのアイデンティティ。トップチューブはハイドロフォーミングで成形され、太さの変化曲線が特徴的だトリプルトライアングルのリンク部分はGTのアイデンティティ。トップチューブはハイドロフォーミングで成形され、太さの変化や曲線が特徴的だ
ロードともシクロクロスとも異なるジオメトリーで乗りやすさを追求したフレーム。GRADEシリーズはスペックの違う7車種をラインナップするロードともシクロクロスとも異なるジオメトリーで乗りやすさを追求したフレーム。GRADEシリーズはスペックの違う7車種をラインナップする

インプレッション BY 松尾修作・米山一輝

米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm

米山 GTはマウンテンバイク(MTB)やBMXで長い歴史のあるブランド。オフロードでトップレースに挑み続ける一方で、近年はさまざまな走りのスタイルを提案する意欲的なモデルを出してきている。その中でも「GRADE」は「MTBとロードバイクの完璧な融合」を謳う注目のシリーズだ。

松尾 最近このグラベル系というジャンルが確立されつつありますね。「GRADE ALLOY X」はダートもオンロードも気兼ねなく突っ込んでいけるので、純粋に楽しいバイクでした!

米山 うん、いろんな道で楽しく遊べる。安心して身を任せられる感じがした。ブランドのアイデンティティであるフレームのトリプルトライアングルという基本形状こそあるものの、バイクの仕上がりは若干変則的だね。これまで、どの車種に乗ってもトリプルトライアングルはガッチリとした乗り味が印象的で、このバイクもその線は変わっていない。一方でフロントもリヤも末端近くで積極的に動いてショックを吸収しているような感じがして、ちょっと独特な乗り味だった。

松尾 バイクを振ると重いかなぁと思いきや、フロント周りががっちりしていたので、ロスなく安定して進むフィーリングでした。このバイクに限らず、ディスクロードはフロントの剛性感が高く、キャリパーブレーキのロードにはないカッチリ感が出ていると思います。リムにブレーキ面を必要としないので、形状を自由に決められることと、フォークが頑丈にできている影響でしょう。 フレームはあまり軽くはないし、剛性も高くはないけれど、フロント周りの剛性が生きているのか、脚に丁度いい。また、ゴツゴツした岩場でもどっしりした感覚で安定して走れました。 

松尾修作 NAUTS代表兼選手。元プロロードレーサーでヨーロッパをはじめ、アジアツアーやJプロツアーのレースを転戦した。脚質はオールラウンダーで、剛性が高いバイクよりはしなやかでも伸びのあるバイクを好む。身長175cm松尾修作 NAUTS代表兼選手。元プロロードレーサーでヨーロッパをはじめ、アジアツアーやJプロツアーのレースを転戦した。脚質はオールラウンダーで、剛性が高いバイクよりはしなやかでも伸びのあるバイクを好む。身長175cm

米山 スタビリティの方向性としては安定している。乗り心地も結構良い印象だった。

松尾 ええ、荒れた路面での安定感は求めるレベルにありつつ、乗り心地は意外と良かったですね。あとは、加速性能はそれほど求められていなさそうでしたし、上りは得意ではないようでした。

米山 ロードバイクのように考えればね。完成車にはスリックタイヤが付いているけれど、砂利の上りでは結構滑ってしまったので、長距離のグラベルに行くなら違うタイヤを選択してみるといいかも。そういう道では結構上るほうだと思う。メカはシマノ105系でまとめて信頼感があった。このシリーズは上位のカーボンモデルから、税抜き9万円台のモデルまで、かなり細かくモデル分けがされているので、予算や目的に応じて色々選べるのが嬉しいね。

TEXT BY 齋藤むつみ / PHOTO BY 佐藤正巳


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