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201cmのサイクリスト 山本隆弘<8>「埼玉サイクルエキスポ」で僕のシーズンが開幕 宮崎ではロードバイク生活初のリタイア…

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「埼玉サイクルエキスポ」で行われたコーダーブルームのトークショーに出演した山本隆弘さん(中央)「埼玉サイクルエキスポ」で行われたコーダーブルームのトークショーに出演した山本隆弘さん(中央)

 皆さん、大変ご無沙汰しております。冬の寒い時期は運動をしていなかったわけではなく、バレーボールのシーズンが始まったためにしばらく自転車をお休みしていました。

 ロードバイクと出会ってちょうど1年が経ちました。この1年間で、たくさんの事を学ばせてもらいました。ロングライド、ヒルクライム、エンデューロ、しまなみ海道での高速道路走行…などいろいろ経験しましたが、どれもそれぞれの楽しみ方がありましたね。

 2015年は自分の走りに磨きをかけながら、新たな楽しみ方も見つけていきたいという意気込みで、僕の今年のロードバイク生活をスタートしました。

これから自転車に乗り始める方々に向けてトークショー

トークショーに一緒に出演した山本隆弘さんと平野由香里さんトークショーに一緒に出演した山本隆弘さんと平野由香里さん

 最初に取り組んだのは、3月7、8日にさいたま市で開かれた「埼玉サイクルエキスポ」で、僕のロードバイクを作って頂いたコーダーブルームのイベントに出演し、これから自転車に乗り始める方々に向けてトークショーをさせて頂きました。

 MCの平野由香里さんのナイスリードと、コーダーブルームのブランドマネージャーである宮浦太郎氏の的確なアドバイスに助けられ、トークを無事に終える事ができましたが、ロードバイク1年生の僕には勉強になる事ばかりでした。僕の見せ場は、展示してあった特注自転車とその自転車にまたがった所くらいですね(笑)

オーダーバイクにまたがる山本隆弘さん。トークショー最大の“見せ場”オーダーバイクにまたがる山本隆弘さん。トークショー最大の“見せ場”

 ただ、聞きに来てくださった方々はとても多く、驚きました。「自転車に興味を持っているけれど、購入までは決断できない」という方もたくさんいましたが、このイベントを通じて、購入をより前向きに考える方々が増えたと確信しました。

 会場内には多数のメーカーが出展し、さながら“自転車の全てがわかる”イベントとなっていました。自転車保険のブースも、説明を聞く人や加入する人で大盛況でした。

コーダーブルームのブースに展示された山本隆弘さんのオーダーバイクコーダーブルームのブースに展示された山本隆弘さんのオーダーバイク
立ち見が出るほど、大勢の来場者が観覧立ち見が出るほど、大勢の来場者が観覧

初めての雨のライド ゴミ袋で雨具を用意

 続いて、宮崎県で3月15、16日に開かれた「グレートアース宮崎ライド2015」に参加。昨年10月の「サイクリングしまなみ」以来のロングライドとなりました。と言っても約4カ月間、自転車に乗っていなかったので、ぶっつけ本番です。

 イベント前日の仕事を終え、夜に宮崎に入りましたが、さすが南国と思えるような暖かさで、ジャンパーも着ることなく快適に過ごせました。

久しぶりのライドは「グレートアース宮崎ライド2015」久しぶりのライドは「グレートアース宮崎ライド2015」

 ただ、大会当日の天気予報は雨100%(泣) 雨のライドはロードバイク生活で初めてなので、自称・晴れ男のパワーで天候が持つことを願いながら就寝しました。その願いも叶うことなく、雨は朝5時から降り始めていました。

 当然ながら雨具を持って来ていなかったので、白戸太郎さんにゴミ袋で雨具を作る方法を教えていただきました。

 スタート・ゴール地点は、読売ジャイアンツのキャンプ地であるサンマリンスタジアム宮崎。僕が走るロングコース(105km)は午前6時30分にスタートし、しばらくキャンプ地を眺めた後、日南海岸沿いに走っていきました。

 最初のエイドステーションは約10km走った地点の「道の駅フェニックス」。雨が強くなる中、自分の体調の悪さを薄々感じながら、甘いみかんでビタミンを補給して次のエイドを目指しました。

強まる雨足の中、エイドからエイドへと力走

 走れば走るほど雨足が強くなり、絶景ポイントでも景色を楽しむ余裕などなく、注意して眺めているのはすっかり濡れた路面だけでした。水たまりを避け、滑りそうな箇所を避け、砂利を避け…すでにビショビショの冷え切った体で2つ目のエイドにたどり着きました。

 ここでは、名産の魚うどんとから揚げをいただき、メカニックにロードバイクの微調整をしてもらって、次を目指しました。

 いつもなら景色を楽しみ、空気を感じながら走るのですが、この日は路面状態を確かめ、さらには前を走る人のタイヤから飛んでくる水しぶきを避けながら走るので、走りもいつもより重く感じました。

 前日は最高気温が20℃もあったというのに、この日は走行中の気温が8℃。雨で身体が温まる事もなく、走って走っても震えが止まりませんでした。そんな中で何とか55km地点まで走り、3つ目のエイドに到着。おにぎりと熱々の豚汁をいただいて身体の中から温めましたが、それでも震えが止まる事はありませんでした。

ゲストの田中律子さんが撮影した山本隆弘さんゲストの田中律子さんが撮影した山本隆弘さん

 ただ、休めば休むほど余計に寒くなるので、勇気を出して88km地点にある最終エイドを目指して走っていきました。「ロングコース」は過酷なルートだけれど、達成感も文句なしに1番です。80km過ぎの地点に厳しい峠越えがあり、その峠の頂上にかけて10kmくらいは勾配がきつくなるので、なるべく軽めにペダルを回しながら走って行きました。

 上りの前半には、ゲストの田中律子さんとMCの片岡由衣さんが大会車両に乗って応援に来てくれました。田中さんは車から顔を出し、僕とマネジャーの挑戦風景をカメラに収めてくれました。

危険を感じてリタイアを決断 来年はリベンジ!

 この辺りまでは計算通りに足を残しながら走れていたのですが、頂上まで残り5kmの標識が見えたころから、身体に力が入りません。寒さのせいもあり、腕から手の先にかけては完全に麻痺状態で、足の感覚も無くなりました。1番軽いギアにしてもペダルを回すことができないのです。

 この峠道は日南市から宮崎市内に抜ける近道という事もあり、交通量が多く、転倒すると危ないので休憩も入れました。時には自転車を押して登り、全身全霊の力を振り絞って何とか頂上まで辿り着きました。そして2kmほど下った先にある最終エイドに向かったのですが、すでに手足は完全に麻痺状態で、ブレーキもなかなか掛けられる状態ではありません。

 何とか無事にエイドに着き、ぜんざいをいただいて身体の麻痺状態を回復させようとしましたが、もう何をしても回復することはありませんでした。エイド後も下りが続くので、危険を感じ、ここでロードバイク生活初のリタイアをしてしまいました。

 本来ならば写真を撮りながら走っていたはずなのですが、そんな余裕はなく、とても撮れる状態ではありませんでした(泣) 今回、一番学んだことは、雨対策の重要性ですね。白戸太郎さんに教えていただいたゴミ袋の雨具はかなり助かりました。やはり体温を下げないように走ることは非常に重要で、その時の環境にあった準備、走り方が大切だなと痛感しました。これもロードバイクに乗る楽しみのひとつですね。

 今回の悔しさをバネに、来年のグレートアース宮崎ライドではリベンジを!! そして、晴れた宮崎を堪能しながら走りたいものです。

 このコースは、晴れていればこのような景色が楽しめるようです。サイクリストの先輩であり仲間でもある方が、ライドの2日後に撮影した写真です。

晴れていれば、こんな美しい風景を眺められるはずでしたが…晴れていれば、こんな美しい風景を眺められるはずでしたが…
宮崎県日南市で撮影した風景宮崎県日南市で撮影した風景

 2015年の自転車シーズンのスタートは、不本意で消化不良なところがありますが、また皆さんと一緒に走れる日を楽しみにして練習します。

(文 山本隆弘)

山本隆弘山本隆弘

元バレーボール選手。201cmの長身サウスポーとしてスパイクやサーブを武器に、Vプレミアリーグのパナソニック・パンサーズや全日本でエースとして活躍。2008年には北京オリンピックに出場した。2013年に現役引退してからは解説者、タレントとして活動。身長に合わせたオーダーメードのロードバイクで、初めてのスポーツ自転車に挑戦中。山本隆弘オフィシャルブログ「志」http://ameblo.jp/takahirokokorozashi/

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