スマートフォン版はこちら

サイクリスト

カンチェッラーラもゲスト出演して「バンザイ!」引退した宮澤崇史を胴上げ ジャパンカップ終了後にファンと国内プロチームが交流

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 熱狂と大声援に包まれて幕を閉じた2014年のジャパンカップ。メーンイベントのロードレースが終了した19日夜、国内プロチームが合同で参加するアフターパーティー「ジャパンプロレーサーファン大感謝祭」が宇都宮市内で開催され、ファンと選手たちがリラックスした雰囲気でレース後のひとときを楽しんだ。今年はスペシャルゲストとして、レース出走は取りやめたがファンサービスなどで急きょ来日したファビアン・カンチェッラーラ(トレック ファクトリーレーシング)や、今季限りでの引退を表明した宮澤崇史(ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザ)も姿を見せ、会場の歓声に応えた。

国内プロチーム4チームの選手らが集合国内プロチーム4チームの選手らが集合
オリオンスクエアにファンが集まった。屋外だが熱気に包まれ寒さは感じられなかったオリオンスクエアにファンが集まった。屋外だが熱気に包まれ寒さは感じられなかった
司会進行はブラッキー中島さんと絹代さん司会進行はブラッキー中島さんと絹代さん

今年はなんとカンチェッラーラが来場

 毎年恒例となっている国内チームのアフターパーティーの舞台は、大会期間中にチームプレゼンテーションなどさまざまな催しが行なわれたイベント広場「オリオンスクエア」。広場全体が地元の幸を中心としたフードブースで囲われ、参加者は食事や飲み物を手にしつつ選手と交流したり、ステージイベントを楽しんだりしていた。

スペシャルゲストとして急遽来場したファビアン・カンチェッラーラスペシャルゲストとして急遽来場したファビアン・カンチェッラーラ

 最初に選手たち全員がステージに登壇。国内コンチネンタルチームのうち宇都宮ブリッツェン、チームUKYO、シマノレーシング、ブリヂストンアンカー サイクリングチームの選手、スタッフらが勢ぞろいした。スペシャルゲストの今中大介さん、栗村修さんに続いて、最後にカンチェッラーラが登場すると、会場は大歓声に包まれた。

 2002年以来の来日というカンチェッラーラは、「前回に比べるとファンの方の数が全く違っていて、日本にサイクリングという競技が根付いていると感じた。ここまで多くのファンが待っていてくれるとは予想もしなかったので、とても驚いた」と語り、感謝の言葉を述べた。ヨーロッパからの長旅で、丸一日寝ていないというが、「今夜はスシとサシミを食べるのが楽しみ」とおどけてみせた。

 世界のロードレース界を代表するスーパースターのカンチェッラーラは、日本人選手にとっても憧れの的。そんなことから、趣向を変えてステージ上の日本人選手やスタッフからカンチェッラーラへの質問コーナーが行なわれた後、カンチェッラーラを中心に全体の記念写真が撮影された。

最初の質問はブリッツェンの堀孝明。「アナタガー、ワカイコロー」と英語風に喋りだして場内爆笑最初の質問はブリッツェンの堀孝明。「アナタガー、ワカイコロー」と英語風に喋りだして場内爆笑
アンカーの初山翔からは「ミュールを上るときは何ワットくらいですか?」という質問アンカーの初山翔からは「ミュールを上るときは何ワットくらいですか?」という質問
栗村さんも質問! 完全にミーハーな人になっています栗村さんも質問! 完全にミーハーな人になっています
カンチェッラーラを中心に「バンザイ!」カンチェッラーラを中心に「バンザイ!」

トークショーや表彰式、抽選会も

 続いて乾杯が行なわれ、フリータイムに。サインや記念写真など、選手とファンの交流が行なわれるなか、ステージ上でも今中大介さんと栗村さんのトークショーをはじめ、地元協賛企業からの記念品贈呈式や、毎年恒例の「勝手に表彰式」などが行なわれた。

今中大介さんの音頭で乾杯が行なわれた今中大介さんの音頭で乾杯が行なわれた
各チームに地元の食品が贈られた各チームに地元の食品が贈られた
今中大介さんと栗村修さんのトークショー。「プロチームが本気だった」と驚きを語る栗村さん今中大介さんと栗村修さんのトークショー。「プロチームが本気だった」と驚きを語る栗村さん
グッドスプリント賞は阿部。お米は30kgもの大量プレゼントグッドスプリント賞は阿部。お米は30kgもの大量プレゼント
グッドエスケープ賞を受賞したのは、ホセビセンテ・トリビオグッドエスケープ賞を受賞したのは、ホセビセンテ・トリビオ
日本人MVPを受賞した増田成幸日本人MVPを受賞した増田成幸

 サインに追われる選手のなかでも特に大忙しだったのが、この日のレースで大逃げを見せ、山岳賞も獲得した阿部崇之(宇都宮ブリッツェン)。長く延びたファンの行列を前に、「昨年もパーティーには参加しましたが(当時はチームUKYO所属)、ここまでのことは初めて。地元チームってすごいですね」と驚きながら笑顔で応じていた。

サイン待ちの行列が途切れなかった阿部崇之サイン待ちの行列が途切れなかった阿部崇之
サインをする鈴木譲サインをする鈴木譲
選手はサインに大忙し選手はサインに大忙し
清水都貴と2ショット!清水都貴と2ショット!
ジャージがサインで一杯にジャージがサインで一杯に
選手同士もリラックスムード選手同士もリラックスムード

 パーティーの後半では、各チームから提供された賞品が当たる抽選会が行なわれ、選手自身が抽選のクジを引いて参加したファンらに賞品を手渡した。ここではパーティーに出席できなかった愛三工業レーシングチームからもウェアが出品された。

各チームからのプレゼントが贈られる抽選会各チームからのプレゼントが贈られる抽選会
ブリヂストンアンカーからは、内間康平、清水都貴がプレゼンターにブリヂストンアンカーからは、内間康平、清水都貴がプレゼンターに
愛三工業レーシングチームからは、ジャージやキャップなどがプレゼントされた愛三工業レーシングチームからは、ジャージやキャップなどがプレゼントされた

宮澤崇史「目標をすり替えたくなかった」

 宴もたけなわでステージ上に招かれて登壇したのは、宮澤崇史(ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザ)だ。この日のレース直前、スタートサインのステージ上で突然引退を表明。自身のラストレースを41位でフィニッシュしていた。

今季限りの引退を表明した宮澤崇史。ジャパンカップが現役ラストレースとなった今季限りの引退を表明した宮澤崇史。ジャパンカップが現役ラストレースとなった

 宮澤は引退について「ここ2週間くらいで決めた」という。決断に至った心境について、「僕は勝つために自転車乗って、ヨーロッパに行くために選手になろうとした。その目標をすり替えたくなかった」と説明した。

 「勝てないから次は何かに向かって頑張ろうとか、自分の原点にあるものをすり替えてしまうと、自分が全て偽りになってしまうような気がして…」。こう語った宮澤は声を詰まらせ、目頭を押さえた。

引退に至る心境を語り、目を潤ませる引退に至る心境を語り、目を潤ませる
目に溜まる涙をぬぐう目に溜まる涙をぬぐう
妻の花菜子さんからは「長い間お疲れ様でした。残りの人生の方が長いので、これからもよろしくお願いします」とメッセージ妻の花菜子さんからは「長い間お疲れ様でした。残りの人生の方が長いので、これからもよろしくお願いします」とメッセージ
「優勝してないのに、花束もらっちゃいました」と照れる「優勝してないのに、花束もらっちゃいました!」と照れる

 自身の選手生活を振り返り、「長い日々でした」と噛みしめた宮澤。近頃は夜も眠れないほどに、走馬灯のように様々なことを思い出し、そのことで「長かったんだな」と感じているという。欧州のプロ・ロードレーサーとして自ら道を切り拓いてきたが、「自分がやってきたことというのは、先輩たちの上に何かを少し築いただけ。それを今の若い選手がどんどん乗り越えていって、強くなって欲しい」と次世代の選手に夢を託した。

 妻の花菜子さんから花束が贈られ、最後は選手らによる胴上げで宙を舞った。宮澤は「また会いましょう!」と一言。選手からは退くが、サイクルロードレースの世界での新たな活躍が期待される。

(文・写真 米山一輝)

選手らが宮澤に群がる。宮澤は「聞いてないよ!」選手らが宮澤に群がる。宮澤は「聞いてないよ!」
宮澤の体が高く舞い上がる宮澤の体が高く舞い上がる
宮澤を中心に記念撮影宮澤を中心に記念撮影

関連記事

この記事のタグ

2014 ジャパンカップ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

わたしらしく自転車ライフ

スペシャル

SBAA動画

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載