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201cmのサイクリスト 山本隆弘<4>さらに大きくなった“2代目”オーダーメイドバイクと対面 そのままヒルクライムの練習へ

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 5月に開催された「佐渡ロングライド210」で130kmに初挑戦して以降、僕のオーダーメイドバイクを作っていただいたブランド「コーダーブルーム」に自転車を預けていたので、自転車にも乗れず連載も書いていませんでした。それには理由がありました。決してロードバイクに興味がなくなったわけではないですからね!

 この連載や自分のブログなどでロードバイクの紹介をしていて、ご覧いただいた方々から「バイクが小さく見える」というようなコメントをいただきました。コーダーブルームブランドを展開するホダカの山崎一社長も、初乗りの写真を見て同じように「まだサイズが合っていない」と感じたそうで、新たなフレームを作ってくれていたのです。

“2代目”となるオーダーメードバイクとの対面を果たした山本隆弘さん“2代目”となるオーダーメードバイクとの対面を果たした山本隆弘さん

 ロードバイク初心者の僕のために、メーカーが大きな精力を注いで作っていただいたことに対して感謝の気持ちでいっぱいです。今回の特大サイズのように、新しく開発するフレームの場合、さまざまな検査をクリアして市場に出せる規格になるものは10本に1本あれば良いくらい―という大変な作業であると耳にし、さらにメーカーの強い思いを感じました。

またがった瞬間に違いを実感

 6月の中旬頃にフレームが完成したと連絡が入り、元プロ・ロードレーサーの山本雅道さんのお店「Bicycle Factory Yamamoto」で以前のバイクのパーツを新しいフレームに換装してもらうことになりました。本当にたくさんの方々に支えられて、僕の自転車は完成したのです。

完成した新しいフレーム完成した新しいフレーム
山本雅道さんの店で組み立てられた2代目の自転車山本雅道さんの店で組み立てられた2代目の自転車

 “2代目”となる自転車の納車日は、7月1日に決定しました。そこで新しい自転車の調整も兼ねて、神奈川県のJR湯河原駅周辺から箱根の大観山まで上ろうということになりました。雅道さんと、僕のバレーボールの先輩である益子直美さんのご夫妻、それからコーダーブルームのスタッフさんたちと待ち合わせをして、湯河原駅周辺のコインパーキングにクルマを止め、サイクリングに行く準備を始めました。

 ここで新しい自転車とご対面して、うれしい納車となりました。どんな自転車が出てくるのだろうと、ワクワクしながらも若干そわそわした自分がいたのですが、1台目を見た時ほどの驚きはありませんでした。見た目ではどのように変わったのか分からなかったというのが本音でしたね。

“初代”と同様に、山本隆弘さんの名前と座右の銘である「志」がフレームに記されている“初代”と同様に、山本隆弘さんの名前と座右の銘である「志」がフレームに記されている
クランク長はあまり見られない180mmクランク長はあまり見られない180mm

 しかし話を聞くと、前の自転車のフレームサイズが570mmだったのに対して、今度は650mmになっているということでした。おそらく日本に1台しかない大きさのロードバイクなんじゃないかな?

 その自転車にまたがった瞬間、見た目では分からなかった違いがすぐに分かりました。フレームが大きくなったことでハンドルまでの距離が長くなり、自然体でハンドルを操れるようになったのです。

“2代目”バイクにまたがった山本隆弘さん。見た目ではわからなかった違いを実感“2代目”バイクにまたがった山本隆弘さん。見た目ではわからなかった違いを実感

 全体的に安定感が増しているように感じました。この時に改めてフレームの重要性というか、自分に合っているサイズのフレームと合っていないフレームとの違いを知ったような気がします。

峠道を上る? 逃げ出したくなり…

 記念撮影などをしながら準備をしているうちに、早く走ってみたいとウキウキしていた自分がいました。ところが、着替えや身じたくをしていた時のことです。

(右から)山本雅道さん、益子直美さん、山本隆弘さん(右から)山本雅道さん、益子直美さん、山本隆弘さん

 益子さんから「隆弘君は、ヒルクライム初めてだよね?」と声をかけられ、僕の頭の中には「?」が浮かびました。自転車初心者の僕は、歌手の「ヒルクライム」を思い浮かべてしまい、走り終えたらカラオケでも行くのかな…と一瞬考えましたが、もちろん違います。

 高い山を指さした益子さんに「きょうはあの上まで走るからね」と言われ、突如身体が凍りつきました。冷静に考えると、ヒルクライムとは「丘を上る」というそのままの意味で、峠道を自転車で上るということなんですよね。

 新しい自転車が納車されて喜んでいた矢先のことだったので、よく覚えています。佐渡ロングライドの時でも名物の峠「Z坂」を前に唖然として、自転車生活で2回目となる転倒をしましたが、今回は最初から逃げ出したくなりそうな自分がいました。

覚悟を決めてヒルクライム練習に挑む山本隆弘さん覚悟を決めてヒルクライム練習に挑む山本隆弘さん

 それからは準備も手に付かず、落ち着きのない子供のようになっていましたね。冷静さを取り戻そうと、近くのお店に駆け込んでお手洗いを借りましたが、いつまで経ってもそわそわしたままなので、あきらめてコインパーキングに戻りました。

 みんなの前では平然とした表情を装いながら、準備と栄養補給を終え、なんとか腹をくくって出発。

 2代目バイクの初乗りサイクリングと、ロードバイク生活でのヒルクライム練習初挑戦という“初×2”の記念すべき日は、緊張のスタートとなりました。

体に合ったバイクは快適!

 少し走ると、市街地を抜けて徐々に湯河原の温泉街に入って行きました。

楽な姿勢をとれるようになった新しいバイクで、軽快に上っていく楽な姿勢をとれるようになった新しいバイクで、軽快に上っていく

 走っていくうちに逃げ出したい気持ちもなくなり、皆と楽しくペダルを回している自分がいました。なぜなら、2台目の自転車は楽な姿勢で快適にペダルを回していけるから。

 温泉街ならではの匂いや川の音を感じ、周りの景色を楽しみながら走っていると、これから上る元箱根方面への道を示す標識が出現。ここから僕の初めてのヒルクライム体験が始まりました。次回はいよいよ始まる長い長いヒルクライム練習の模様をお伝えします。どんな挑戦になったのか、みなさん想像しながら待っていてください。

本格的な峠道を前に、ゆっくりと上る本格的な峠道を前に、ゆっくりと上る
温泉街の雰囲気を楽しみながら走る温泉街の雰囲気を楽しみながら走る
元箱根方面への曲がり道。ここから距離の長い峠が始まる元箱根方面への曲がり道。ここから距離の長い峠が始まる

◇         ◇

 これからの季節、日本各地でさまざまな大会やイベントがあるようで、僕もこれを機にいくつか参加させていただく予定になっています。次の目標となる大会は、9月7日に行われるヒルクライムイベント「嬬恋・万座ハイウェーヒルクライム」。ここで本格的なヒルクライム大会に初挑戦します!

(文 山本隆弘)

山本隆弘山本隆弘

元バレーボール選手。201cmの長身サウスポーとしてスパイクやサーブを武器に、Vプレミアリーグのパナソニック・パンサーズや全日本でエースとして活躍。2008年には北京オリンピックに出場した。2013年に現役引退してからは解説者、タレントとして活動。身長に合わせたオーダーメードのロードバイクで、初めてのスポーツ自転車に挑戦中。山本隆弘オフィシャルブログ「志」http://ameblo.jp/takahirokokorozashi/

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