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バイクインプレッション2014「PINARELLO DOGMA F8」 ジャガーと共同開発、すべてを刷新したフラッグシップ

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 今年5月末、イタリアを代表するバイクブランド、ピナレロが新型のフラッグシップモデルを発表した。「ドグマ F8」は現時点で最も高強度かつ高剛性のカーボン素材「トレカ T1100 1K ナノアロイ」を使用し、これまでのフラッグシップモデルよりさらに軽量で剛性の高いマシンに仕上げたという。エアロダイナミクス分野ではイギリスの自動車メーカー「ジャガー」とデザイン段階から共同開発し、風を切り裂く空力性能を手に入れた。

「PINARELLO DOGMA F8」(ピナレロ ドグマ F8)「PINARELLO DOGMA F8」(ピナレロ ドグマ F8)

「PINARELLO DOGMA F8」(ピナレロ ドグマ F8)
価格:648,000円(フレーム、税抜)
サイズ:42SL、44SL、46.5SL、47SL、50、51.5、53、54、55、56、57.5、59.5、62
カラー:ネイキッドレッド、ネイキッドシルバー、カーボンレッド、ブラックイエローフルオ
問い合わせ先:ピナレロジャパン http://www.riogrande.co.jp/pinarello_opera/

スペック

フレーム:TORAYCA T1100 1K Nanoalloy
フォーク:ONDA F8 T1100
変速機:シマノ・デュラエースDi2(F)&(R)
ギヤ:シマノ・デュラエース 50×34T、11-25T(11s)
ホイール:フルクラム・レーシングゼロ
重量:860g(フレーム、カタログ値)、6.9kg(完成車実測値)

ブレーキキャリパーを覆うように設計されたリヤステーが空気抵抗を軽減する。シートポストはエアロ形状ブレーキキャリパーを覆うように設計されたリヤステーが空気抵抗を軽減する。シートポストはエアロ形状
タイムトライアルバイク「BOLIDE」に由来する、新しいオンダF8フォークは360g。ONDA2フォークと比較して約10%軽量になり、空気抵抗は54%も少なくなったタイムトライアルバイク「BOLIDE」に由来する、新しいオンダF8フォークは360g。ONDA2フォークと比較して約10%軽量になり、空気抵抗は54%も少なくなった
信頼性と剛性の面から、従来規格のイタリアンスレッドBBを採用する信頼性と剛性の面から、従来規格のイタリアンスレッドBBを採用する
特別なパートナー企業である東レの「T1100 1K」カーボンファイバーを採用し、そのずば抜けた重量比強度をフレームに反映した特別なパートナー企業である東レの「T1100 1K」カーボンファイバーを採用し、そのずば抜けた重量比強度をフレームに反映した
卵形のセクションの背面を平らにすることにより乱気流を排除するFlatbackデザインのチューブ形状を採用したフロント周り卵形のセクションの背面を平らにすることにより乱気流を排除するFlatbackデザインのチューブ形状を採用したフロント周り

インプレッション BY 松尾修作・米山一輝

松尾修作 Neilpryde - Men's Club Pro Cyclingに所属し、キャプテンを務めるプロロードレーサーで、脚質はオールラウンダー。埼玉県・若葉駅近くでバイクサロン「SAKURAMENT」を経営する松尾修作 Neilpryde - Men's Club Pro Cyclingに所属し、キャプテンを務めるプロロードレーサーで、脚質はオールラウンダー。埼玉県・若葉駅近くでバイクサロン「SAKURAMENT」を経営する

米山 2015年モデルとして登場した「ドグマF8」は、「トレカ T1100 1K ナノアロイ」を採用している。より剛性を高め、軽量化しつつ、さらに空力面にも改良を施したピナレロの新しいフラッグシップモデルだね。最近のピナレロには何度か試乗する機会をもらい、評価してきたけれど、ピナレロの「らしさ」はこの新型車も色濃く受け継いでいた。

松尾 ドグマの正常進化といえる、非常にオールマイティな走りでした。前作よりもカッチリとした印象で、これはフォークの張り出しからくるものだと予想できます。また、その新しくなったオンダフォークはエアロ効果が高いとの前触れでしたが、確かに時速40km以上でスピードを維持するとフロント周りの空気の抜けの良さが感じられましたよ。

米山 空力性能を高めて軽量化も図った新オンダフォークだけど、フロント周りの絶大な安心感は変わっていなかった。全体としても軽量なバイクだけど、フワフワしているところがなく、どっしりしていると思う。

松尾 そうですね、踏み切れないほどではない、上手く調整された剛性で、スタビリティは抜群に良いです。マシンが勝手にコントロールしてくれるような感覚です。

米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中

米山 うんうん、シャッキリというよりはどしっと力を受けてくれるような走り。バイクの見た目は結構イメージが変わったけど、乗るとやっぱりこれぞピナレロという印象だったな。

松尾 ええ、バイクに身を任せられます。それは良い面である一方、マニュアル感は少ないので、ライダー自身がコントロールしていく乗り方が好きな人は慣れが必要かもしれません。

米山 レースで使用するなら、任せられてストレスフリーな「ドグマF8」は最高の選択肢の1つだろうね。下りの良さもさすがだった。

松尾 下りはオンダフォークに任せておけばOKでしたね。また、加速も気持ちが良いバイクでした。あえて気になるところを言えば、シートポストの固定パーツに注意が必要なくらいです。

米山 ああ、そうだね。エアロタイプのシートポストを採用しているけれど、クランプではなく押す力で固定している。最近この手のタイプが増えているけど、内側の受けのパーツが固定されていないので、何かでシートポストを抜いた際に、うっかり落としたりなくしたりしないように気をつけたい。

松尾 「ドグマF8」はフレームセット販売のみなので、どのようなパーツで組むかは重要です。ボクなら電動で組み上げたいと思いますが、機械式と電動式どちらにも対応しています。

TEXT BY 齋藤むつみ / PHOTO BY 佐藤正巳


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バイクインプレッション ピナレロ

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